表情筋の研究を続けて20年余。障碍者が摂食・嚥下・構音機能を回復するための器具「パタカラ」の開発ストーリー

株式会社パタカラは、表情筋の研究を20年以上続けている会社です。歯学博士である代表が開発した自社製品「パタカラ」は、日本・アメリカ・中国・ドイツで特許を取得し、医療現場・介護施設・一般家庭で長年使われ続けております。パタカラ体操の語源ともなっており、多くの方のお悩みである「表情筋老化」「脳梗塞等の後遺症」「口呼吸」「歯並び」「嚥下障害」「誤嚥」「よだれ」「むせ」「ほうれい線」「顔のたるみ」「睡眠」「いびき」等を解決し続けられるよう、現在も開発と改良を続けております。

歯科医院を閉院し、障碍者のための機能回復器具の開発に着手

私の父が脳梗塞で半身麻痺となり、亡くなるまで自分の始末は自分でしたいとリハビリを懸命に続けました。誰もが不自由になれば元の元気になりたいと願います。

「潜在ニーズ」とは人の心底から湧き出るものです。リハビリ商品が突然、不自由になった身体を再び動かせるのか、障碍者には本当に必要な物は何かわからず・見えません。



今でもリハビリについては不確かです。障碍者の摂食・嚥下・構音機能の回復出来る器具を作ろうとの決意だけで、歯科医院を閉院して、口腔自律関連商品開発の為に心血を注ぎ、金型作製30回、23年間が経過しました。本当にあっという間でした。


臨床経験から、脳の老化防止が大事と考えて、口輪筋から表情筋に確り負荷を掛ければ摂食・嚥下機能回復に繋がるはずだと「パタカラ」を開発しました。



表情筋ストレッチは顔を引き締める美容効果が顕著・確実なのでパタカラは美容界で注目されました。しかし、美容面に限ると鼻部への顕著な刺激効果が少なく、臨床経験から鼻部筋群は頭部に近い呼吸筋の始まり部なので更なる鼻部への負荷刺激が必要であると痛感しました。


鼻部への付加刺激により鼻部筋群の回復が可能だという手応えを大事に

呼吸量を増やせればミトコンドリア活性に繋がるのと、健康は睡眠中に作られる仮説証明の為、睡眠中に外れにくい機能を備えるのに苦労しました。10年余、鼻弁を滑り止めに併用と鼻部軟骨を下から上に押し上げる力の複合的な作用・反作用を応用すれば可能と言う手応えを得ました。新製品「ハナタカ」の試作品を試すと呼気増量と予想外の反応を鼻腔から得ました。この疑問解決に時間がかかりました。



広島大の論文から、この刺激は一酸化窒素NO生成関連刺激でないかと気付きました。当時、メカニズムは分かりません。同時期にトンガ海底大噴火爆発があり、噴火で広く海面を突き上げる気圧変動が衝撃波として、太平洋沿岸各地に大津波として押し寄せました。地震なしに大津波が押し寄せたので話題になりました。

閃きから、火口を鼻腔と副鼻腔を繋ぐ自然孔に例えれば、気圧変動の影響を副鼻腔毛細血管に伝え、中膜内皮細胞でNOが生まれていると気付きました。



医師は半減期が3~6秒のNOが治療に有効なので、工業用の一酸化窒素NOであっても治療に使いたい強い希望があります。私は鼻呼吸を応用し、自然孔を通しての気圧変動ならば容易・敏感に生産反応が可能だと感じました。


いずれ、歯ブラシでプラークを擦り落とす不確実・物理的ケアから、鼻呼吸時の唾液蒸発防止・唾液洗い流し効果とNO殺菌消毒作用で、介護現場は省力化が進み、医学的なケアに代わると感じました。


今後の展望について

脳血流と脳の活性化は未解明です。パタカラはリハビリ現場で使用実績が出ているので、使用を続ければ障害が改善する「潜在ニーズ」が達せられた感があります。しかし、ハナタカは完成後の歴史が浅いので、まだ改善余地が残されていると思います。使用者のご意見を伺い、経過観察を続けて、改善余地があれば修正をして参りたいと思っております。



株式会社パタカラ

代表取締役会長 

歯学博士 秋広良昭



美容サイト:http://www.patakara.com

医療サイト:https://mpatakara.com







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