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眠っている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群への対応で、持続陽圧呼吸(CPAP)という治療の後に体重が増える現象について、京都大学大学院の研究グループは基礎代謝の低下がその原因であることを解明し、医学誌オンライン版で報告した。
CPAPは就寝時に鼻に装着したマスクから空気を送り続けて無呼吸を防ぐ治療法。中等症、重症の睡眠時無呼吸症候群に有効だが、治療後に体重が増えやすい。
そこで研究グループは、睡眠時無呼吸の男女63人を対象に、CPAP治療前後の基礎代謝量、身体活動量などを測定。エネルギーバランスの変化や、関係する因子について総合的に検討した。
その結果、CPAP治療後は基礎代謝が約5%低下していた。身体活動量はCPAP治療前後で変化がなかったことから、研究グループは基礎代謝が落ちてエネルギー消費量が減ったことから体重が増加したとみている。
研究グループは「(治療後に)意識せずにいると体重が増えやすい状況。生活習慣の改善指導を行うことが重要だ」としている。(メディカルトリビューン=時事)
(2016/10/05 14:15)
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