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私たちの食生活に「油(食用油脂)」は欠かせない。だが、どんな油を取ればいいのか。女子栄養大学栄養学部(埼玉県坂戸市)の川端輝江教授は「植物油を取れば安心というわけではありません。油の種類と特性の違いを理解して取るよう心掛けましょう」とアドバイスする。
◇飽和脂肪酸に注意
油の成分である脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれる。前者の最も身近なものは、肉類や乳製品などに含まれるパルミチン酸。後者には一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があり、一価不飽和脂肪酸の代表格がオリーブ油や菜種油などに含まれるオレイン酸だ。
多価不飽和脂肪酸はさらにオメガ3系とオメガ6系に分かれる。前者にはエゴマ油やアマニ油などに含まれる植物由来のα(アルファ)リノレン酸、青魚などに含まれる動物由来のEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)があり、後者には大豆油、ゴマ油などに含まれるリノール酸がある。
飽和脂肪酸の取り過ぎは禁物で、「飽和脂肪酸の摂取量が多いほど心筋梗塞が増えるという研究結果もあります」と川端教授。脂質を含む食品は重要なたんぱく源で、体の抵抗力にも関わるため極端に減らすのは危険だが、摂取する飽和脂肪酸の一部を一価不飽和脂肪酸に置き換えると、悪玉コレステロールが減るというデータもあるという。
(2017/10/26 13:45)
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