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20年ほど前から、肥満による子どもの2型糖尿病が増加している。「その背景には家庭の食習慣の問題があります」と、東京女子医科大学糖尿病センター(東京都新宿区)の内潟安子(うちがた・やすこ)教授と三浦順之助(みうら・じゅんのすけ)講師は指摘する。
◇「食」に関心を
三浦講師は「子どもの時に食べた味を『おいしい』と記憶するので、親が野菜料理を作らなければ子どもは大きくなっても野菜を食べなくなります」と警鐘を鳴らす。
食べ方も子ども時代に身に付ける必要がある。日本食はご飯とおかず、みそ汁を口の中で混ぜながら食べる「口中調味」によって味覚が研ぎ澄まされ、よくかむことで満腹中枢が刺激されて肥満の予防につながる。
「しかし今は一品ずつ食べたり、大皿に盛られたものを好きなだけ取って食べたりする子どもが増えています。家庭で適切な食育がなされないことが、子どもの肥満や生活習慣病の増加に直結しているのです」と、内潟教授は訴える。
(2018/01/11 15:31)
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