一般社団法人ことばサポートネット
一般社団法人ことばサポートネットは、2024年8月25日オンライン講座「口蓋裂の構音障害」を開催します。講義では、口蓋裂の発生や手術等の基礎知識、異常構音、構音訓練の手技等を扱います。
講座の概要
当日のスケジュール
■10:00~11:30 基礎編
口蓋裂の構音障害・基礎編:口蓋裂の発生や頻度、手術、鼻咽腔閉鎖機能や異常構音など、音声サンプルも聴きながら基礎的な知識を学びます。
■13:00~14:30 訓練編
口蓋裂の構音障害・訓練編:機能性構音障害や口蓋裂の構音障害に対する系統的構音訓練を解説します。
対象
口蓋裂のお子さんに関わる方、お子さんと関わる機会の多い方、子育て相談に対応する機会のある方
言語聴覚士、保健師、心理職の方、保育園幼稚園等の先生、ことばの教室の先生など
講座の詳細・申込方法
【関連ブログ】
◎保健師の方、園の先生方など多くの方に知っていただきたい「異常構音」のこと
https://www.kotoba-support-net.org/post/20240528
◎専門職向けオンライン講座のご案内:口蓋裂の構音障害 基礎編/訓練編
https://www.kotoba-support-net.org/post/20240801
【講座の詳細・お申込み】
◎基礎編 Peatix
https://ksn-24-8-25a.peatix.com/
◎訓練編 Peatix
https://ksn-24-8-25p.peatix.com/
構音障害について
多くのお子さんは小学生になるころには大人と同じようなはっきりとした発音を身に付けると言われています。
社会的な役割、発達段階から考えて発音がはっきりしない状態を「構音障害」といいます。
子どもの「構音障害」には、いわゆる赤ちゃんことばが長引いている状態や、発音に独特の癖がついている
「異常構音」などがあります。
赤ちゃんことばは年齢が上がるにつれて徐々に改善していくことも多いですが、何度も聞き返されるような体験をして、本人は辛い思いをしているというケースもあります。「異常構音」の場合は自然には改善しにくく、まれに病気が隠れている場合もあります。
ことばの育ちは個人差も大きく、周りと比べて育ちのスピードや様子が違ったとしても、様子を見ているうちにいつの間にか違和感がなくなっているということも少なくない一方で、本来は医療の介入が必要な場合や、言語療法を受けることが推奨されるケースであったりしても、この「様子を見る」が行われてしまうことがあるのも事実です。それが一因となって、
病気の発見が遅れたり、本人にとっては深刻な「悩み」を持ち続ける原因につながったりする場合もあります。
必要がある場合には速やかに専門職と連携が取れるよう、「構音障害」や「異常構音」について知ってくださる支援者の方々を増やしていきたいと考えています。
=異常構音の例=
【
声門破裂音】
のどの奥の方で作られる音で、咳払いに似た音 やのどに力を入れた母音に近い音に聞こえる
ぱ行・か行・た行 などで起こりやすいとされる
【
鼻咽腔構音】
い列やう列などの音を出すときに鼻から空気を出す発音の誤り
「ん」や「くん」に近い音になる
【
口蓋化構音】
特定の音が か行・が行 に似た独特な歪んだ音に聞こえる
手術のために上あごの発育が制限されることの多い口蓋裂術後の方に起こりやすいと言われるが、全く無関連に生じることもある
【
側音化構音】
い列、さ行・ざ行、け・げ などに起こりやすい独特の歪み音
声や息が口の側方から出るために起こる
【
咽頭破裂音・咽頭摩擦音】
咽頭破裂音
咽頭部で作られる破裂音
か行・が行をのどに力を入れて言ったような歪 み音で、か行・が行に多く生じる
咽頭摩擦音
咽頭部で作られる摩擦音で、喉頭の関与もあるとされるため、咽喉頭摩擦音とも呼ばれる
鼻咽腔閉鎖機能不全のため代償的に生じるとされる
団体概要
ことばサポートネットは、ことばや発音に悩む方々に、言語聴覚士がいつでも寄り添える体制づくりを進めています。
ことばの悩みや困りごとに対する個別相談・発音練習、子育て関連施設、教育機関、医療機関等での言語聴覚士による支援の提供、保護者や専門職を対象とした相談会や講座の開催を、主にオンラインで行っています。
当法人の活動について、詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
一般社団法人ことばサポートネット
ウェブサイト ▶︎
https://www.kotoba-support-net.org/
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(2024/08/07 11:00)
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