医療・医薬・福祉

【津島市民病院様】正しい情報を積極的に発信することが、病院・患者さんの双方にメリットをもたらす

株式会社メディカルノート
歴史ある市民病院が新たに“せぼね(脊椎・脊髄)外来”を開設
2024年6月から地域特集を作成させていただき、メディカルノート(以下、MN)をご活用いただいている津島市民病院にて、今回は同院の脳神経外科 科長である青山 正寛先生に、医療機関担当の外谷と広報担当の折田が取材を行いました。


――はじめに、貴院やせぼね(脊椎・脊髄)外来についてお聞かせください。

愛知県西部に位置する当院は、津島市をはじめとした海部(あま)医療圏で唯一の二次救急病院です(2024年11月29日時点)。急性期病棟286床、地域包括ケア病棟48床、緩和ケア病棟18床からなる352床の病床を有し、高齢化と人口減少が進む地域の医療を支えています。

私がこちらで診療するようになったのは2024年4月です。神経疾患の中でも脊椎脊髄(せきついせきずい)疾患や末梢神経絞扼性障害(まっしょうしんけいこうやくせいしょうがい)を専門にしているため、脳神経外科として着任したのを機に、新たに “せぼね(脊椎・脊髄)外来”を開設しました。

当院がある津島市の高齢化率は全国平均よりも高いレベルになっており、ご高齢の方の中には、内科系の病気だけでなく運動器疾患や背骨(脊椎・脊髄)の病気のある人も増えている傾向があり、手足のしびれ・動かしにくさにお悩みの方が少なくありません。

それにもかかわらず、これまでこの地域には、脊椎脊髄疾患を専門とする医師数が十分ではなく、脊椎脊髄疾患に対して専門的な診療を行う医療機関がありませんでした。そのため手術を受けるためには、名古屋市内の病院まで行かなければならない場合もあり、高齢者にとっては受診のハードルが高くなっています。
加えて、病気の啓発も十分とはいえず、手術など適切な治療をすればよくなることを知らないまま、痛み止めの薬やコルセットなどの保存的治療を長く続けてしまう人も少なくありません。

適切な治療につなげるためにも “地域完結型”の医療体制を実現していく必要があると考え、当院ではせぼね(脊椎・脊髄)外来を開設しました。頚椎症(けいついしょう)、頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア、圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)などに対応し、診察、治療、手術、術後のフォローまでを一貫して担当します。

また、医師を中心に看護師、リハビリテーションスタッフなど多職種によるチーム医療を実践することにより、地域の中で脊椎・脊髄疾患の診療を完結できる体制を構築しています。診療科の枠を越えて病院全体が一丸となり、患者さんの早期回復・在宅復帰をサポートしています。




「まずは受診して、気軽に相談してほしい」この思いが伝わった地域特集
――弊社の地域特集に関心を寄せてくださった理由をお聞かせください。

当院では以前から、津島市の広報紙などの紙媒体を中心に広報活動を行ってきました。この地域はご高齢の方が多くお住まいですから、紙媒体を活用することはターゲットとなる年齢層にマッチしているといえました。

一方で近年の受療行動として、ご家族の方がインターネットなどで情報検索をした医療機関へと足を運ぶご高齢の患者さんが増えています。当院においてもご高齢の患者さんのご家族が病気や診療内容などを調べて受診をすすめてくださるケースが見受けられ、インターネットを通じた情報発信を強化する必要性や、せぼね(脊椎・脊髄)外来のことを効率的に伝える手段を検討していました。

そのようなときにメディカルノート(以下、MN)から地域特集を紹介いただきました。地域の方がGoogle・Yahoo!で病気を検索すると、まずその病気を解説するMNの記事がトップに出てくること、そしてその記事を見た方に対して、位置情報によって記事内に当院の地域特集のバナーが出る仕組みなっていることをお話しいただきました。これなら地域の皆さんに多くの情報を届けられると思い、取り組むことを決めたのです。






――地域特集の中で、どのようなことをアピールしたいと思われましたか?

一番の目的は、せぼね(脊椎・脊髄)外来の開設を知っていただくことでした。

主に頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・圧迫骨折・腰部脊柱管狭窄症の治療についてお話しし、その中で当院のせぼね(脊椎・脊髄)外来のこともお伝えしました。
地域のクリニックで手足のしびれの治療を受けながらなかなかよくならない方、専門的な治療を受けるために遠方の病院まで足を運んでいる方に、「津島市民病院で脊椎・脊髄疾患の診断や手術を含めた治療が出来ますよ」とお伝えできたらいいなと思いました。

また、脊椎・脊髄疾患は、症状が進行してから手術をしても大きな改善は期待できません。そのため、2~3週間以内に手術を実施できる「待たせない手術」の体制についても紹介し、当院の強みであるフットワークの軽さについてもアピールしました。

何らかの症状がみられたら早めにご相談いただき、今後の治療方針を決定することが大事になりますから、敷居の高さを感じさせず、気軽に相談に来ていただけるような内容にすることを心がけました。





――記事が公開されて何らかの反響はありましたでしょうか?

患者さん自身でもご家族の方でも、病気を検索して地域特集から当院を知り、せぼね(脊椎・脊髄)外来を受診してくれることが増えた印象です。取材記事も分かりやすい内容でまとめてくださり、患者さんも読みやすかったと思います。

脊椎・脊髄疾患にはさまざまな治療選択肢があり、お薬による治療(保存的治療)で症状の改善がみられる患者さんもいれば、そうではない患者さんもいらっしゃいます。当院は脊椎・脊髄疾患に対する保存的治療を行ったうえで、改善がみられない患者さんに対しては手術をご提案できる点に強みがあります。
そのようなご提案も、患者さんが当院を受診する行動を起こしてくださったからできることであり、「まずは受診して、適切な治療を受けてほしい」という思いが、特集を通して伝わったと思います。


自分の言葉で、患者さんに治療のことをさらに理解してもらうために
――地域特集の中では新たに動画を活用した発信を取り入れていましたが、なぜそういった発信を行いたいと思ったのでしょうか?

診察時に患者さんに説明を行う際、ご高齢の患者さんには分かりにくいことも多くあるため、限られた時間内で全てを理解してもらうのは難しいと課題に感じていました。しかし今は、ご高齢の方もご家族と一緒にスマートフォンで動画を視聴できる時代です。繰り返し視聴いただくことで、治療に対する理解を深めてもらうことが可能だと思いました。

そこで、地域特集の中に、私自身の言葉でせぼね(脊椎・脊髄)や当院のことを伝え、患者さんが納得できるまで確認できる動画を置きたいと考え、その作成についてもMNにご協力いただきました。記事に動画が加わったことで、地域特集内で伝えたい情報の密度が上がったと思います。。
動画は病院のイベントでも活用させていただき、地域の皆さんにもより広く情報発信できるように役立てています。

このように、MNの地域特集を通して私のやりたかったことを実現でき、有意義な記事になったと思っています。
今後も医療情報の発信をメディカルノートと一緒に行い、症状に悩む患者さんの助けになれればと考えています。





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