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SNSでの誹謗中傷や批判が怖く、誰にも相談できぬまま一人で悩みを抱え込んだ経験がある女性は3割以上 ~ベビカムが妊娠・育児中の悩み相談の実態を調査~

ベビカム株式会社 
ただ話を聞いてほしいのに「そんなことも分からないの?」「何で産んだの?」などといった、心無い言葉に傷つく妊娠・育児中の女性たちも




ベビカム株式会社(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役:安西正育)は、「妊娠・育児中の悩み相談に関する意識調査」を2024年12月に実施しました。その結果の概要をお知らせします。

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近年、少子化や核家族化の進行により、妊娠・育児期の女性を取り巻く環境は大きく変化しています。特に、身近な相談相手の減少は深刻な課題となっており、従来の地域コミュニティや家族間での支援体制が弱体化しています。

このような状況下で、SNSは24時間いつでも相談できる場として、また同じ境遇の人々と繋がれる場として、妊娠・育児期の女性たちの重要な情報源・相談できる場所の一つとなっています。

一方で、SNS上での誹謗中傷や不適切な情報提供による弊害も社会問題として指摘されており、妊娠・育児期特有の不安や悩みを抱える女性たちへの影響が懸念されています。

妊娠・産後うつや育児ストレスの予防・早期発見の観点からも、安全で信頼できる相談環境の整備は喫緊の課題となっています。

こうした背景を踏まえ、SNSでの妊娠・育児相談に関する実態を把握し、より良い支援体制を構築するための基礎資料とすべく、本調査を実施しました。


【調査概要】(設問内容等の詳細は後述)
調査期間:2024年12月25日~2025年1月3日
対象者:妊娠中および育児中の女性
有効回答数:214名

━━━━━━━━━━━━━━━主な調査結果━━━━━━━━━━━━━━━
● 半数以上のママたちが、SNSでの相談を怖いと思っている
Q)SNSや掲示板などで妊娠・育児に関する相談をすることに、怖いと思うことはありますか?





● 怖さを感じる理由は、批判的なコメントや、不適切なアドバイスなど
Q)相談で怖さを感じる理由は何ですか?




● SNSで相談した時に、4人に1人が怖い経験や嫌な経験が
Q)SNSでの相談した時に、怖い経験や嫌な経験をしたことがありますか?




● 3人に1人が、誰にも相談できず一人で悩みを抱え込んでしまう経験あり
Q)SNSでの相談への恐怖心から、妊娠・育児の悩みを誰にも相談できずに、一人で抱え込んだことがありますか?




● ネットでの相談を安全にするには、悪質な誹謗中傷の厳罰化を望む声が多数
Q)SNSをはじめとするネット環境での妊娠・育児相談をより安全にするために必要だと思う対策はどれですか?





━━━━━━━━━━━━━━━今後取り組むべき課題・展望━━━━━━━━━━━━━━━
本調査から、SNSが妊娠・育児期の重要な相談窓口となっている一方で、誹謗中傷や不適切な情報による深刻な影響が明らかになりました。特に産後うつや育児不安が社会問題となる中、安全な相談環境の整備は急務といえます。

今後は、専門家の監修体制強化や、誹謗中傷対策の厳格化、プライバシー保護の徹底など、プラットフォーム側での対策強化はもちろん、利用者側がリテラシーを向上させることも大切です。

同時に、オンライン・オフラインの相談窓口の充実や、AIを活用した24時間対応の相談システムの導入など、多層的なサポート体制の構築も検討すべき課題と考えられます。妊産婦が安心して相談できる環境づくりは、妊娠・育児サポートを提供する弊社も含め、次世代を育む社会全体の責務といえます。

●包括的な安全対策の実施
- プラットフォーム事業者による積極的な誹謗中傷対策
- 利用者保護のための明確なガイドライン策定
- 迅速な違反対応システムの構築
- 利用者のリテラシー向上のための教育等


●専門家連携の強化
- 医療従事者との連携による信頼性の向上
- 24時間対応可能な相談体制の段階的整備
- 専門家監修による質の高い情報提供


●地域との連携強化
- オンライン・オフライン双方でのサポート体制確立
- 地域の子育て支援施設との効果的な連携
- 行政サービスとの統合的な支援体制の構築


●新たな技術の活用
- 専門家監修による対話型AIアシスタントの検討
- プライバシーに配慮した安全な相談環境の実現
- 24時間対応可能な初期相談窓口の整備



━━━━━━━━━━━━━━━リアルな声のピックアップ━━━━━━━━━━━━━━━
最後に今回のアンケート調査に回答いただいた方々のリアルな声をいくつかピックアップしてご紹介いたします。

1. 育児の方法に関する批判的コメントに対して
"SNSなどで悩みを相談すると「そんなのも分からないの?」「ここじゃなくて病院で相談しろ」などのコメントが多い。SNSで相談じゃなくて病院に行った方がいいのは100も承知で他の人の意見を聞きたいから相談しているのに強く当たる人が多いので怖い。"

"育児でこまったことへの対応は人それぞれ、子供それぞれなので、見た人と違う対応をしていたときの批判がありそうで、怖いですね"

2. 障害や特別なケースに関する心無い発言に対して
"障害がある娘のことをつぶやいたり相談すると、心ない言葉をあびせられる 何で産んだの?等 辛すぎる こういう人はみれない、コメントできないような対策があれば良いのに"

"障害児がいます。障害児をもうけたことは、ほとんどの親は望んでいたわけではありません。匿名で誹謗中傷はもちろん、親の人格を否定する意見、罪のない子供への批判。当たり前に横行しています。障害児が自分の元へ生まれてくることは、たまたまです。たまたま起こったことに、こんなにも辛い思いをしなければならないのは、本当に理不尽です。"


3. 高圧的な発言に対して
"その人の体験談だけであったり、エビデンスがないものを声高らかに言われても困る。医師や助産師の理想論だけを言われても実行は難しい。その塩梅をわかっている人のアドバイスが欲しい。"

"偉そうに説教されたりも不快、きつい"

4. メンタルヘルスに影響を与える発言に対して
"初めての妊娠や、子供を初めて出産した時は特に神経質になっていた時期だったし、何が正解か本当によく分からなかったので、その時にネットで批判的な事を書かれると本当に気分が落ちます。"

"特に一人目の時は一生懸命になりすぎて、常に気を張り孤独感でいっぱいでした。可愛いと思う判明、自分には自由もないと周りが羨ましく思う気持ちでぐちゃぐちゃでした。「母親とは」という理想像が自分の中でも世間でもレベルが高く、本音を出せば多くの人から批判がくるとおもっていました。"

5. 共感と理解を求める声
"相談というか、愚痴を聞いてほしいというのはあります。それが自分でも悪いとわかってる。それでも言いたい。それに対して正論で批判するのではなく、共感してほしい。ただ聞いてくれる場がほしい。その環境を整えてくれたら、と思います。"

6. プライバシーに関する懸念
"過去第一子の時コミュニティアプリなどで相談したこともあるが、身バレを心配して細かく相談できなかったり嘘を織り交ぜて話したり、少し面倒な印象があった。一定の人からは批判されるだろうと思うような悩みも、育児をしているとどうしてもでてくる(子どもの障害の有無や子どもの数、不妊治療経験など)ので、同じ親として相談したくても中々同じ価値観で本音で話すことは難しいと思う。"

7. 拡散への不安
"ちょっとだけ愚痴りたいだけのつもりでも、Twitterでは特に、急に拡散されて不特定多数の人の批判の対象にされることがあり、怖いと思う。"


これらの他、214名の回答者から多数のご意見をいただいています。


<参考資料>

『妊娠・育児中の悩み相談』に関する意識調査
■ アンケート開催期間
2024年12月25日~2025年1月3日
■ 調査方法
妊娠・育児サイト「ベビカム」にて募集し、Webフォームより回答
■ 調査対象
ベビカムメールマガジン会員およびサイト訪問者
■ 回答数
214名


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今回のアンケートの主な調査項目
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【フェイス項目】性別・年齢・妊娠・子ども人数など

【Q】あなたが主に利用しているSNSはどれですか?(選択肢/複数回答可)

【Q】あなたは、妊娠・育児に関して、主に誰に相談することが多いですか(選択肢/複数回答可)

【Q】SNSや掲示板などで妊娠・育児に関する相談をすることに、怖いと思うことはありますか?(選択肢)

【Q】SNSの相談で怖さを感じる理由は何ですか?(選択肢/複数回答可)

【Q】SNSで妊娠・育児に関する相談をしたことがありますか?(選択肢)

【Q】SNSでの相談した時に、怖い経験や嫌な経験をしたことがありますか?(選択肢/複数回答可)

【Q】SNSで相談しない主な理由は何ですか?(選択肢/複数回答可)

【Q】SNSでの相談への恐怖心から、妊娠・育児の悩みを誰にも相談できずに、一人で抱え込んだことがありますか?(選択肢)

【Q】SNSをはじめとするネット環境での妊娠・育児相談をより安全にするために必要だと思う対策はどれですか?(選択肢/複数回答可)

【Q】SNS以外で、妊娠・育児に関する相談や情報収集に必要だと感じるサポートは何ですか?(選択肢/複数回答可)

【Q】SNSでの妊娠・育児相談に関する恐怖心や懸念について、あなたが感じていることを自由にお書きください(自由回答)



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今回の調査の詳細にご関心のある方は、弊社問い合わせ先(bcpress@babycome.jp)までご連絡ください。

また、今回の調査のほか、ベビカムで実施した調査や活動については以下のページからご覧いただけます。
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/7518
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【ベビカム株式会社について】
1996年創立。
1998年、 妊娠・出産・育児の不安を楽しみに変えるためのコミュニティサイト「ベビカム」を開設。 現在会員数は約35万人で日本最大級。
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2023年11月15日に妊娠・出産・育児に関わる誰もが参加できる、みんなのコミュニケーションひろば『ベビカムひろば』をオープン。 おしゃべり(投稿)を通して、毎日がもっと楽しくなる『おしゃべりカフェ』や、口にしづらいお悩みも匿名で相談できる『相談室』も。そのほか、 専門家にも協力を得ている大百科的コンテンツ、 膨大な体験談などを提供。
さらに、ユーザーのニーズに合った生活情報、 商品情報の提供や、セミナー・イベント等も行うとともに、自治体とも提携して、子育て中の女性の就業支援に関わる事業も展開している。
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ベビカムでのリサーチの活動は、 キッズデザイン賞 審査委員長特別賞・社会貢献メディア賞を受賞しており、各分野の大手企業との商品開発やマーケティング等のコラボ活動も手がけている。
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コロナ禍においては、いち早くオンラインで両親学級を開催し、参加者は500組を超え、病院にもその仕組みを提供。さらに、妊婦さん&ママたちに向けて、オンラインによるLIVEや、RADIOの配信を行ない、初めての子育てに戸惑うママたちと繋がり、不安を安心に変えられる場として展開中。
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近年は、AIを活用した妊娠・育児サポートサービス「ベビカムAIアシスタント」など、新たな技術を取り入れた支援を積極的に推進している。
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また、 本田技研工業のコミュニティ企画・運営をはじめ、 数多くの企業に向けて、 コミュニティの企画コンサルティング、 制作、 マーケティング、 運営サービス等も提供する。
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ベビカム Webサイト https://www.babycome.ne.jp/ja/
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会社名: ベビカム株式会社
設立:1996年2月20日
資本金:8000万円
代表者: 代表取締役 安西正育
所在地: 東京都千代田区麹町2-10-3 エキスパートオフィス麹町
ホームページ: https://company.babycome.jp
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【本リリースに関するお問い合わせ先】
ベビカム株式会社 担当:竹内真由美
TEL:03-4405-1938
E-Mail:bcpress@babycome.jp 
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