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アレルギー疾患の専門医や患者で構成される「日本アレルギー協会」は2月13日、新型コロナウイルスのワクチンの副反応や小児治療の現状などを紹介する公開講座をオンラインで開催する。
理事長の足立満・国際医療福祉大学教授(呼吸器・アレルギー内科)は、「ワクチンに対する免疫反応である副作用や、生死に関わるアナフィラキシーショックはニュースに出ることはあっても詳しく説明される機会は少ない。免疫の過剰反応によって起きるアレルギー疾患の患者や、その保護者が適切な情報に接することができないでいる。新型コロナに絞った公開講座を開設することが必要になった」と狙いを説明する。
公開講座では、放生雅章・国立国際医療研究センター病院呼吸器内科診療科長が新型コロナの現状と問題点を総括。その後に、山口正雄・帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)教授が「アレルギー疾患と新型コロナワクチンの副反応」と題して、ワクチン3回目の追加接種時に生じる副反応の予想や、アレルギー治療がワクチンの予防効果に与える影響、また、経口治療薬の有効性と副反応について講演する。
さらに、オミクロン株で感染増加が警戒されている小児については、吉原重美・獨協医科大学小児科学主任教授が、「小児における新型コロナウイルス感染症とその対策」とのテーマで、ワクチン接種が可能な年齢や、感染した小児が重症化することはまれなのか、後遺症はあるのかなどを解説。現在始まっている小児へのワクチン接種を巡る議論に一石を投じている。また最後に妊娠中の感染のリスクや予防法について、早川智・日本大学医学部病態病理学系微生物学分野教授が説明する。
2月20日にはアレルギー性鼻炎や気管支ぜんそく、食物アレルギーなどアレルギー疾患の最新治療についての公開講座もオンライン形式で開催する。視聴には事前に登録が必要で、詳しくは「第28回アレルギー週間市民公開講座オンライン講演会事務局」まで。(了)
(2022/01/27 12:00)
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