治療・予防 2024/11/22 05:00
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~アレルギー患者で活性化(信州大学医学部付属病院 柳沢龍准教授)~
食べ物が気管に入ってせき込むことは日常的にあるが、乳幼児にとっては命に関わる場合がある。特に、ピーナツが誤嚥(ごえん)しやすいことは意外に知られていない。天心堂医院(東京都豊島区)の渡辺雄司院長は「放置すると肺炎を起こす恐れがあるので注意してほしい」と語る。
◇3歳までは控えて
中でも、ピーナツの誤嚥による「ピーナツ性肺炎」は3歳未満が非常に多い。渡辺院長は「気道に詰まりやすいので3歳までは与えないで」と強調する。遊びながらピーナツを食べ、何かの拍子に気道に入ってしまうことがあるからだ。
激しくせき込み、ぜいぜいするが、背中をたたくなどするうちに症状が落ち着く場合がある。だが、異物が取れたわけではなく、左右どちらかの気管支に移動しただけということが多い。取れたと勘違いして放置すると、やがてピーナツが変性して脂肪酸を出し、周囲の組織に炎症が生じて肺炎や呼吸困難を招く恐れがある。
「乾いたせきが何カ月も続き、ぜんそくだと思っていたのが、ピーナツが気管支に詰まっていることが原因だったというケースもあります」と渡辺院長。レントゲンに写りにくく、聴診でも分かりづらいため、診断が遅れがちになるという。
(2018/04/16 10:45)
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