慢性皮膚粘膜カンジダ症〔まんせいひふねんまくかんじだしょう〕
これはきわめてまれです。これまでのカンジダ症が皮膚粘膜の表在性カンジダ症であるのに対して、これは先天的および後天的な免疫異常や内分泌異常、鉄代謝異常、ビタミンA欠乏などを基盤として発症するカンジダ症の一型といえます。
皮膚や粘膜の真皮結合組織にまでカンジダ菌が入って、深在性の慢性肉芽腫(にくげしゅ)をつくります。慢性に経過して、難治で数年から十数年に及ぶことがあります。
幼小児期より、爪の変形および破壊を伴って、頭、顔、四肢の末端を中心にして、境界のはっきりとした落屑(らくせつ)性局面が持続します。
[治療]
イミダゾール系、トリアゾール系抗真菌薬を外用します。口腔(こうくう)カンジダ症では、アムホテリシンBシロップなどを薄めてうがい後、のみ込みます。トリアゾール系抗真菌薬を内服などで全身投与することもあります。
皮膚や粘膜の真皮結合組織にまでカンジダ菌が入って、深在性の慢性肉芽腫(にくげしゅ)をつくります。慢性に経過して、難治で数年から十数年に及ぶことがあります。
幼小児期より、爪の変形および破壊を伴って、頭、顔、四肢の末端を中心にして、境界のはっきりとした落屑(らくせつ)性局面が持続します。
[治療]
イミダゾール系、トリアゾール系抗真菌薬を外用します。口腔(こうくう)カンジダ症では、アムホテリシンBシロップなどを薄めてうがい後、のみ込みます。トリアゾール系抗真菌薬を内服などで全身投与することもあります。
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)