臍ヘルニア〔さいへるにあ〕

 臍ヘルニアはいわゆる「でべそ」であり、臍輪(さいりん:へその緒の付け根)の閉鎖が不完全なために起こります。
 腹壁(ふくへき)の形成不全である臍帯(さいたい)ヘルニアとは異なる疾患です。腸などの腹部臓器がはまり込むような腹部症状を起こすことはほとんどありません。


【治療】
 脱脂綿などで圧迫する治療をおこなうこともありますが、何もしなくても1歳ころまでに自然にへこんできます。いずれの場合も、あまった皮膚によって変形するため、3~5歳ころに形をととのえる手術をおこないます。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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