色素性疾患(老人性色素斑・肝斑)〔しきそせいしっかん(ろうじんせいしきそはん・かんぱん)〕

 いわゆる「しみ」は顔面などに発生する色素性疾患の一般用語として用いられています。代表的な色素性疾患は老人性色素斑肝斑です。老人性色素斑は直径数ミリから1センチの褐色性病変で、紫外線などの影響で発生します。肝斑は女性特有の色素性病変であり、両側の頬部(きょうぶ)を中心に粒状の色素斑が多数みられます。

【治療】
 老人性色素斑にはQスイッチ・ルビーレーザー、トレチノイン酸・ハイドロキノンによる外用治療が有効です。
 肝斑にはレーザー治療が効かない場合が多いため、外用治療やトラネキサム酸・ビタミン剤の内服をおこないます。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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