特定非営利活動法人日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)(事務局:東京都千代田区、代表理事:黒川清)は4月22日の地球の環境保護を支援する日である「アースデイ」を祝して、「気候変動と健康に関する変革的行動のためのアライアンス(ATACH: Alliance for Transformative Action on Climate and Health)」にパートナーとして加盟しました。
今回、当機構が加盟をした、ATACH(アタッチ)は、2021年に開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)における国際的な議論と「COP26ヘルスプログラム(COP26 Health Programme)」に基づき、設立されました。このプログラムは、人間の健康を気候変動対策の最前線に位置づけ、各国に「気候変動に対する強靭な保健医療システム」と「持続可能な低炭素保健医療システム」の構築に対するコミットメントを呼びかけています。ATACHは、これらのコミットメントを行動に移すため、世界保健機関(WHO: World Health Organization)が事務局となり設立されました。2024年4月現在、ATACHのコミットメントは80カ国以上の保健省レベルで表明されており、ATACHのパートナーはコミットメントを表明した国の保健省を含めた、30以上のパートナーが参画しています。
2023年12月に開催された国連気候変動枠組み条約(UNFCCC: United Nations Framework Convention on Climate Change)による第28回締約国会議(COP28)では、歴史上初めての健康の日(Health Day)が12月3日に開催され、気候変動が健康に与える影響について深刻な懸念が表明されました。また、同会議の気候・保健大臣会合では、「COP28 UAE 気候・健康宣言(COP28 UAE Declaration on Climate and Health)」が、日本を含む143カ国による署名のもとで採択されました。この宣言文は、国際社会における健康と気候変動の相互作用への認識を深め、国際的な協力を促進するものです。