医療・医薬・福祉

第三者割当増資による第2次 シードラウンドB 4550万円の資金調達完了のお知らせ

株式会社イムノロック





株式会社イムノロック(本社:神戸市、代表取締役CEO:白川利朗、以下「当社」)は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC2号投資事業有限責任組合)を引受先とする第三者割当増資を行い、シードラウンドBの追加分として4550万円を2024年4月に調達したことを報告いたします。

・株式会社イムノロックについて
当社は、ビフィズス菌の特性を利用した新規経口ワクチンプラットフォーム技術を有し、神戸大学発のベンチャー企業として2021年に設立されました。現在、経口のがん治療ワクチン(B440)と新型コロナウイルス予防ワクチン(BCOV332)の開発に取り組んでいます。B440の開発では、2023年1月から進行性尿路上皮がん患者を対象とした医師主導治験(第I相臨床試験)を神戸大学、広島大学および浜松医科大学の3施設で実施し、2025年3月予定の治験完了に向けて順調に進捗しています。近年、生体に本来備わるがん免疫を活性化する「がん免疫療法」の開発、実用化が急速に進んでいます。B440はがん免疫の主役である細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)を強力に誘導することが非臨床試験で確認されており、現在までに実験動物を用いた多くの癌種モデルで抗腫瘍効果を確認しています。また、代表的ながん免疫療法剤として普及している免疫チェックポイント阻害剤との併用による相乗効果(特許番号:JP6810877B2、US11666646B2)も非臨床試験で確認しています。今回の増資により臨床開発を加速させ、世界初の経口がん免疫療法剤であるB440を1日でも早くがんに苦しむ患者様のもとに届けられるように社員一同一丸となって研究開発を進めてまいります。

ビフィズス菌を用いた経口ワクチン技術

従来の経口ワクチンには、いかにして人体最大の免疫器官である腸管免疫系へ抗原タンパクをデリバリーするかという大きな問題点がありました。近年、腸内細菌と腸管免疫の密接な関係が明らかとなり、特にビフィズス菌等のある種の腸内細菌が腸管パイエル板の樹状細胞に取り込まれ、さらに樹状細胞を活性化していることがわかりました。



当社は様々な抗原タンパクをビフィズス菌表層に発現させる技術を用いて、革新的な経口ワクチンプラットフォームの開発に成功しました。
特許番号:JP5187642B2、US8758760B2、JP5561681B2、US8354113B2

経口がん治療ワクチン(B440)の作用機序
経口投与された B440 は腸管上皮中の M 細胞からパイエル板中の樹状細胞に取り込まれ腸間膜リンパ節に移動します、B440 が提示していた抗原タンパク(腫瘍抗原 WT1)は樹状細胞内で処理され、その断片が樹状細胞表層に抗原提示されます。この抗原提示樹状細胞がリンパ節内のリンパ球を活性化し、がん細胞を攻撃する細胞傷害性 T 細胞を誘導します。
特許番号:JP677026B2、US10695385B2、04498472


・会社概要
株式会社イムノロック
住所:神戸市中央区楠町7-5-1
代表者:白川利朗(代表取締役CEO)
資本金:226,700,000円(資本準備金含む)
ホームページ:https://immunorock.com/

・ベンチャーキャピタルのコメント
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 投資部長 魚谷 晃
前回出資させて頂いて以降、順調にB440の臨床試験が進捗していることから、OUVC2 号投資事業有限責任組合より出資させて頂きました。今回調達した資金を活用して、B440の開発がさらに加速されることを期待しております。世界初の経口がん免疫療法に向けて、同社が保有するビフィズス菌経口ワクチンプラットフォームを活用し、がんに特異的に発現しているWT1タンパクを抗原としたB440製剤の適応がん種拡大、また他の抗原を利用した製剤への適応が実現できるよう、引き続きファンド関係者一同、精一杯ご支援させていただきます。
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