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10回目となる医学部生のへき地医療見学を実施

学校法人杏林学園
~良医めざして へき地医療に触れる


山田所長(前列中央)を囲んで集合写真

 良医の育成を教育理念とする杏林大学医学部では、地域医療の大切さを学ぶため、学生達が現場の見学体験などを通してその実態に触れています。
 8月9日、10日には、統合医療研究部の学生10人が南会津町の舘岩愛輝(たていわまなき)診療所で見学体験を行い、へき地の地域医療の現状を学びました。このへき地医療見学は、岡本博照准教授(保健学部、医学部兼担)の紹介で2012年から毎年(2020年~2022年はコロナ禍で中断)実施しており、今年で10回目となりました。
 福島県の西南部に位置する南会津町は、面積の92%が森林に覆われ、人口およそ1.35万人、高齢化率は42%超という山間部へき地です。舘岩地区(旧 舘岩村)に一つしかない舘岩愛輝診療所には常駐医師が山田 仁所長しかおらず、この地域からそれ以外の診療所は自動車で30~40分もかかる場所にあります。

春の南会津町

冬の南会津町

 学生達は山田所長の協力の下、外来での患者さんの診察体験や在宅診療の見学などを行いました。活動責任者となった学生は、「山田先生からは医師には知識が必要であることに加え、笑顔で患者さんの話を聞く等の基本の部分から、患者さんの信頼を得るために医師に求められる事まで細かく教えて頂き、とても勉強になりました。今回の実習はへき地医療について改めて考える良いきっかけになり、さらに将来に向けてのモチベーションが上がりました」と話しています。
 これまでに、本学でへき地医療の現場体験を行った学生達は、医療過疎の実態に触れることで、内科や小児診療から脳卒中や心筋梗塞といった緊急性の高い疾患の初診まで、様々な患者の受け皿となっている地方の診療所の重要性を学んできました。また、この活動を体験した学生が医師となり、現在、総合医療、救急医療、内科、外科、小児科、精神科などの第一線で活躍しています。

診察体験(聴診)

帯同した本学 平岡医師(中央)の指導で縫合体験



杏林大学医学部
1966年 学校法人杏林学園開設
1970年 医学部 開設、医学部付属病院 開院
2024年 医学部付属杉並病院 開院
所在地:東京都三鷹市新川6-20-2 三鷹キャンパス
学部在学生数:729人(2024年5月1日現在)
学部ウェブサイト:こちら

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