厚生労働省は9日、全国約5000の定点医療機関から昨年12月29日までの1週間に報告されたインフルエンザの患者数が1機関当たり64.39人となり、現在の集計方法となった1999年4月以降で最多になったと発表した。前週比1.51倍で、患者報告数は計31万7812人に上った。これまでの最多は2019年1月の57.09人だった。
都道府県別の1機関当たりの患者数は、大分が104.84人で最も多かった。鹿児島(96.40人)、佐賀(94.36人)、熊本(92.56人)と続き、全ての都道府県で前週から増加した。秋田、山形、富山、沖縄を除く43都道府県で警報レベル(30人)を超えた。
国立感染症研究所によると、この期間に全国の医療機関を受診した推計患者数は約258万人で、前週(約167万人)から増加。入院者数は5144人に上り、前週比で約2000人増えた。 (C)時事通信社
インフル患者が過去最多=現行統計開始の99年以降―厚労省
(2025/01/09 17:16)