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株式会社ジェクスヴァルとの資本業務提携について

アルフレッサ ホールディングス株式会社
~創薬におけるサーキュラー・エコノミーを通じて革新的な医薬品を1日でも早く患者様にお届けする~

アルフレッサ ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒川隆治)は、希少疾患をはじめ、治療選択肢の限られた疾患領域に特化した創薬ベンチャー企業である株式会社ジェクスヴァル(本社:神奈川県藤沢市、代表者:加藤珠蘭、以下「ジェクスヴァル」といいます)との間で、資本提携を行うとともに、業務提携に関する基本合意書を締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

                       記

1.背景と目的
 当社グループは、2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を策定し、トータルサプライチェーンサービスの強化と拡大を通じて「健康寿命の延伸」、 「地域医療への貢献」、「ヘルスケアイノベーション」という社会価値の創造を目指しています※1。
 ジェクスヴァルは、2018年に設立された創薬ベンチャー企業で、希少疾患など治療選択肢の拡大が求められている疾患領域における新たな医薬品候補物質の研究開発に取り組んでいます。人工知能(AI)と情報科学を活用して医薬品開発プロセスを効率化・最適化する独自のAI駆動型ファーマコインフォマティクス技術を用いて既存の創薬シーズの新しい価値を掘り起こし、創薬のプロセスに循環させる独自のアプローチは、創薬におけるサーキュラー・エコノミーとして注目され、現在、脆弱X症候群※2やレット症候群※3、術後せん妄※4などの治療薬候補として「GXV-001」の臨床開発を進めています。ホルモン、神経伝達物質、神経保護物質のバランスが崩れると様々な精神・神経系の病気が引き起こされると考えられており、こうした精神・神経系の病気に対する疾患修飾型の治療薬※5を医療現場に届けたいという想いのもと、「GXV-001」の臨床開発が進められています。
今回の契約締結により、「GXV-001」の開発・製造・流通・販売等に関する事業についてジェクスヴァルと協働を進め、革新的な医薬品を1日でも早く患者様にお届けすることで医薬品アクセスの向上に貢献してまいります。

※1 ご参考:2023年5月15日発表「『アルフレッサグループ中長期ビジョン』策定のお知らせ」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2784/tdnet/2281689/00.pdf

※2 脆弱X症候群:X染色体上にある脳の発達と機能に重要な役割を果たすFMR1遺伝子の変異によって引き起こされる神経発達障害です。男女に認められ、日本人の男性では1万人に約1人の有病率と推測されています。推定で5,000人以上の患者様がいると考えられています。
(出所:厚生労働科学研究成果データベース https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/17114

※3 レット症候群:主に女児に発症する進行性の神経発達障害です。厚生労働省の研究班による調査では、日本人の女児で1万人に約0.9人の有病率であり、20歳以下の患者数は推定で1,020人程度とされています。一方で全年齢を含めると、日本では推定で5,000人程度の患者様がいると考えられています。
(出所:難病情報センターWebサイト https://www.nanbyou.or.jp/、認定NPO法人 レット症候群支援機構Webサイト https://www.npo-rett.jp

※4 術後せん妄:手術による直接的な影響や、高齢や認知症などの患者様の脆弱性、入院による環境の変化などの要因が複合的に作用することで、脳内の異常や炎症反応を引き起こし、術後せん妄が発症すると考えられています。術後せん妄の特徴としては、注意障害、意識障害、認知障害、精神行動障害や睡眠障害などがあげられます。せん妄を発症すると、入院期間の延長や介護の必要性、認知症への
進行リスクの上昇、死亡率の増加などが報告されています。また、医療費の増大にもつながってお
り、予防と適切な管理が強く求められています。

※5 疾患修飾型の治療薬:疾患の根本的な原因に働きかけ、その発症や進行を抑制することを目的とした治療薬を指しています。

2.提携の内容
(1)業務提携の内容
1.当社グループとジェクスヴァルは、「GXV-001」について、神経系疾患における共同開発を検討します。
2.「GXV-001」の日本国内における上市に際し、製造を当社グループのアルフレッサ ファーマ株式会社が行うことを検討します。
3.当社グループは、「GXV-001」の日本国内における上市に際し、輸送・配送に係る優先交渉権を取得します。

(2)資本提携の内容
払込金額の総額:3億円
資金使途:「GXV-001」の臨床第II相試験に向けた研究開発

3.相手先(ジェクスヴァル)の会社概要(2024年8月現在)



4.日程
(1)資本および業務の提携に関する基本合意書締結日:2024年10月31日
(2)出資契約締結日:2024年12月12日

5.今後の見通し
 本件による業績へ与える影響は、現時点では軽微であると見込んでおりますが、中長期的には当社グループの企業価値向上に資するものと考えております。 今後、本件に関して開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。


                                           以 上
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