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卵巣がんのスクリーニングを行うことで早期発見につながり、死亡リスクの低下につながる、と英ロンドン大学のイアン・J・ヤコブ医師らが医学誌オンライン版で報告した。
卵巣がんは症状に乏しく早期診断が難しいため、診断後5年以内の死亡率が高い。
そこで同医師らは、50~74歳の女性20万2638人を対象に、卵巣がんのスクリーニングによる死亡リスクへの影響について調べた。
平均11.1年の追跡期間中に、スクリーニングを行わなかったグループの0.34%が卵巣がんで死亡した。
他方、CA125という腫瘍マーカーと経膣(ちつ)超音波検査を受けたグループは0.29%、経膣超音波検査のみ受けたグループは0.30%が卵巣がんでの死亡だった。
分析の結果として、スクリーニングを行わなかったグループに比べて、CA125と経膣超音波検査を組み合わせたグループは15%、経膣超音波検査のみのグループは11%、それぞれ死亡リスクが低かったと指摘した。
同医師らは「長期の追跡で、より明確に死亡リスクの低減が示せるだろう」としている。(メディカルトリビューン=時事)
(2017/05/17 16:17)
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