治療・予防 2025/01/15 05:00
適度な運動とカルシウム摂取
~日光浴も―骨粗しょう症の予防(そしがや大蔵クリニック 中山久徳院長)~
出産予定日を待たずに生まれてくる早産の子ども。その母親が「小さく産んでしまった」と罪の意識を抱き、自責の念に駆られてしまうことは少なくない。「不安や悩みを誰にも話すことができず、中には家に閉じこもりがちになってしまうお母さんもいます」と話すのは、昭和大学江東豊洲病院(東京都江東区)の水野克己医師。親の不安はそのまま子育てにも影響する。周囲が思いを酌み取り、母親の心に寄り添うことが必要だ。
◇周囲のサポート不可欠
通常、胎児が母親のおなかの中で十分に成長するために必要な期間は40週。これに対し、胎内での発育が十分でない37週未満で生まれてくる子どもを早産児という。日本では新生児の5%程度が早産児。妊娠何週で生まれてくるかによって状況は大きく異なるが、早い時期だと命の危険にさらされることもある。
一方で、早産全体の8割を占めるのが、予定日の4~6週前に生まれる後期早産。おなかの中で比較的育っているものの、通常の妊娠期間を経て生まれた子どもと比べれば体は小さく、低血糖や黄疸(おうだん)といった合併症を引き起こすリスクが高い。
「いずれの場合も、早産を経験したお母さんは不安を抱えています。特に後期早産では、それなりに育っているだけに病院などで特別なフォローが行われることも少ない。一人で悩んでしまうことのないよう、周囲のサポートが必要です」と水野医師は話す。
(2017/01/14 16:32)
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