早産児の母親に寄り添う =「小さい」と言われ悩みに
◇成長を温かく見守って
早産児の母親の不安をさらにあおってしまうのが、周囲の何気ない言葉だ。「小さくて大変ね」などと言われると、母親は「やっぱり自分がいけないのか」と、自らを一層責めてしまう。「お母さん自身は本当に頑張っていますから、周りはいろいろ言わず、単に『かわいいね』とお子さんを褒めてあげればいい。同時に、『子育て頑張っていますね』と一声掛けるだけで、お母さんは元気になれると思います」
もう一つ大切なのは、母親自身が「これでいいんだ」と思うこと。他の子どもと比べて成長がゆっくりなのは当然で、むしろ、この子はあんなに小さかったのに、大きくなって大したものだ、というふうに捉えてほしいと水野医師は助言する。
「後はお子さんを温かく見守り、親の愛で包んであげること。そうすることで、子どもは自分の持っている力を発揮でき、そんな子どもの成長を通じて、親自身も一緒に成長していけるのだと思います」(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/01/14 16:32)