研究・論文

「きっぱり」禁煙が効果的

 禁煙は少しずつ進めるよりも「きっぱり」やめた方が達成しやすい、と英オックスフォード大学大学院ニコラ・L・ホーリー研究員らが医学誌オンライン版に発表した。
 英国に住む697人の喫煙者を、ある時点で全く吸わない「きっぱり」禁煙グループと、2週間で75%減らす「徐々に」禁煙グループに分けた。半数が女性で、被験者の平均喫煙数は1日20本だった。
 禁煙前に「徐々に」グループはニコチンパッチ、ニコチンガム、トローチを使用、「きっぱり」グループはニコチンパッチのみを使用した。全員が看護師のカウンセリングとともに、禁煙開始日以降は短時間作用型のニコチン置換薬の提供を受けた。
 その結果、開始から4週間後で、「徐々に」グループの禁煙継続者は39・2%だったのに対し、「きっぱり」グループの禁煙継続者は49・0%と高かった。さらに6カ月後を見ると、禁煙継続者は「徐々に」グループが15・5%まで低下する一方、「きっぱり」グループは22・0%が踏みとどまっていたという。(メディカルトリビューン=時事)

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