2022/11/30 14:00
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2018年4月からスタートした新専門医制度では、日本専門医機構が「総合診療専門医」という新しい専門医の養成と認定も担う。専門医機構の寺本民生理事長への医学生インタビューでは、この制度の狙いや「かかりつけ医」との違いについても聞いた。その話を中心に、インタビューの後編を紹介する。
聞き手は慶応義塾大学医学部4年生で、同医学部の学生有志が企画する「明日の教室」運営メンバーの宮崎大志さん(構成・稲垣麻里子)。
※ ※ ※ ※ ※
―日本専門医機構が独自に養成と認定を担う分野として、総合診療医が注目を集めています。総合診療医は日本の医療の中でどのような位置づけであると考えていらっしゃいますか。
日本の医学生も低学年のうちは、ゼネラルにものを見たい、総合診療をやりたいという学生たちは多いんですよ。それが専門的な勉強に進み、卒業する頃になると、全体を診る目線がだんだん失われていくのです。本来であれば、医学部教育の中でも総合診療というものをきちんと教えていくことが必要なのかもしれません。
高齢者が増加の一途をたどる日本で、最も必要なのはゼネラリストである総合診療医です。ゼネラリストが窓口となり、それぞれの専門医への振り分けが的確にできれば、日本の医療はかなり効率的に回ります。
ただ、日本は総合診療医が根付いていないので、実際にそれを希望する人たちがまだ非常に少ない。ロールモデルができてくれば徐々に増えていくと思いますが。
◇総合診療医とかかりつけ医の違いは
―「総合診療専門医」と「かかりつけ医」との違いは何ですか。
総合診療専門医は、内科も小児科も救急も押さえるところは押さえて、総合診療専門医のカリキュラム(養成プログラム)を修了させた医師ということになります。
今はまだ総合診療専門医の数が少ないので、かかりつけ医の先生方と協力しながらになりますが、将来的には、病院で働く場合は病院の中の総合診療専門医、開業医の先生も地域の総合診療専門医として、教育も含めてリーダーシップを取っていただくというイメージかなと思っています。
(2019/12/13 17:00)
2022/11/30 14:00
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