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コンタクトレンズを使っていて、目が痛くなったり、ゴロゴロしたりして付けていられなくなったら、コンタクトレンズ不耐症かもしれない。名古屋アイクリニック(名古屋市)でコンタクトレンズトラブル外来を担当する小島隆司医師に聞いた。
コンタクトレンズの装用は眼科医の指導、処方の下で
▽ドライアイが主な原因
コンタクトレンズ不耐症は、コンタクトレンズの装用中に生じる痛みや不快感によって継続的な使用ができなくなる状態を指す。小島医師によると、同外来を受診する患者の7~8割がドライアイで、その多くがコンタクトレンズ不耐症を併発している。海外の医療機関が行った調査では、コンタクトレンズを使い始めた患者の約12%が目の乾燥や不快感などにより5年以内に装用を中止したという報告もある。
目の表面(角膜)はまばたきをするたびに涙で覆われ、保護されている。コンタクトレンズは涙の上に浮かんだ状態で用いられるため、涙の分泌量が減ったり、成分が変化したりすると、摩擦で角膜が傷つくなどのトラブルが生じやすくなる。コンタクトレンズに付着した花粉やタンパク質などの汚れによって起こるアレルギー性結膜炎も、コンタクトレンズ不耐症の原因になる。また、コンタクトレンズの素材や形状が目の状態に合っていないと、長時間の装用が難しくなる。
▽眼科医の処方で装用を
コンタクトレンズ不耐症の治療には、涙の分泌を促すジクアホソル、レバミピドなどの点眼薬や、涙をためる涙点プラグが使われる。いずれもドライアイに頻用される治療法だ。重症になると治療中もコンタクトレンズの使用は避けた方がよい場合もある。
症状はコンタクトレンズの使用を一時的に中止することで和らぐが、悪化する前に眼科を受診することが推奨される。小島医師は「コンタクトレンズは医療機器であり、種類はさまざま。例えば、ソフトはハードに比べて症状に気付きにくく、含水率が高いレンズは目の表面の水分を奪いやすいなどの特徴があります。眼科医の指導、処方の下で装用することが望ましく、定期的に目の検査を受けることも重要です」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2021/03/28 05:00)
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