研究・論文

慢性腎臓病、大豆食品で死亡減

 納豆や豆腐など植物性たんぱく質の多い食事は慢性腎臓病患者の死亡を減少させる、と米ユタ大学のシャオルイ・チン医師らが医学誌に報告した。
 同医師らは、米国内の全国健康栄養調査に参加した20歳以上の男女1万4866人を対象に、食事で取る総たんぱく質に占める植物性たんぱく質の割合と死亡リスクとの関係を検討した。
 その結果、1日当たりの植物性たんぱく質摂取量は平均24・6㌘、総たんぱく質に占める植物性たんぱく質の割合は平均33%だった。全体の4・9%に慢性腎臓病がみられ、平均8・4年間の追跡中に2163人が死亡した。
 肥満度や総たんぱく質の摂取量などで偏りが出ないようデータを補正して分析したところ、慢性腎臓病の人は、総たんぱく質に占める植物性たんぱく質の割合が33%増すと、死亡リスクが23%低下した。一方、慢性腎臓病でない人には、そうした関連は見られなかったという。(メディカルトリビューン=時事)

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