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背骨(脊柱)が横に湾曲する「脊柱側彎(そくわん)症」は、一般的に小学校高学年以降に発症し、成長に伴って側湾が進行、成長が止まると進行も止まる。しかし乳幼児期に発症したり、側湾の角度が大きかったりすると、成長が終わっても進行することがある。「成長期に発症した特発性側彎症の場合、自然治癒は見込めません。進行する前に治療することが大切です」と、第三北品川病院(東京都品川区)の加藤義治院長は話す。
◇思春期の女子に発症
放置しても痛みはほとんどないが、まれに凝りや疲れやすさを覚えたり、程度が重いケースでは心臓、呼吸器、消化器に影響が出たりすることもあるという。患者の大半が思春期の女子だけに、外見を気にして悩むことも多い。
加藤院長によると、側湾は自宅でもチェックできるという。ポイントは次の四つ。①肩の高さが左右で違わないか②左右どちらか(右側が多い)の肩甲骨が飛び出していないか③ウエストのくびれが左右で非対称ではないか④前かがみになったとき、左右どちらか(右半身が多い)の背中や腰が反対側より高くないか―。「該当する項目があれば受診を勧めます」と加藤院長。
(2018/07/13 10:55)
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