治療・予防

脊柱側彎症は進行する病気
早めに整形外科を受診して


 ◇整形外科の受診を

 特発性側彎症の場合、側湾の角度に応じた治療が行われる。0~25度の場合は経過観察をし、25度を目安に装具治療を行う。これは体幹部を覆う専用の装具を原則入浴時以外は着用して、側湾の進行を抑え、背骨を矯正するという治療だ。成長が完全に止まる18~19歳頃まで装着を続ける。ただ、装具治療は角度の進行防止には効果はあるが、湾曲の改善は必ずしも期待できないとも言われている。
 角度が改善されず、45度、50度と進行している場合には手術が行われる。金属の柱に背骨を直接固定するという大きな手術になるが、近年は新しい手術法、安全に手術ができる装置も開発されている。多くは2週間程度の入院を要する。
 2016年度から、学校健康診断での運動器検診が義務化された。側彎症の検査も項目に入っており、早期発見に期待がかかる。「側彎症が疑わしい場合は、整骨院ではなく、専門科である整形外科を受診するようにしてください」と、加藤院長は話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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