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「ユマニチュード」はフランスで生まれた認知症ケアの実践経験に基づいた技法で、高齢者を支える医療や介護の専門家の間で注目されている。この技法を日本に紹介し、普及に当たる国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)総合内科の本田美和子医長に聞いた。
◇ケアの柱と手順
実際のケア技法は、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という四つの柱からなる。手順は、(1)出会いの準備(2)ケアの準備(3)ケアの実施(4)ケアが良いものであったという感情を残す(5)次回のケアにつなげる―という5段階からなる。これら五つの手順を心掛けながら四つのケアを実施するのがユマニチュードだ。
「認知機能が低下した人は大きな不安の中にいます。ケアをする側がどんなに優しい気持ちを持っていても、それが相手に伝わらなければケアに役立てることはできません。言語と、言語以外のメッセージを組み合わせ、相手に伝わるよう『大丈夫』というメッセージを発信し続けることが大切なのです」と本田医長は語る。
(2018/06/19 13:52)
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