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戦後初の医学部として創設された秋田大医学部は、卒業前から卒業後までシームレスにつなぐ教育を早くから実践し、注目されてきた。「秋田モデル」とも言われる医療教育に加え、地域の医師にも開放されているシミュレーション教育センターは日本トップレベルの充実度。医学部教授から秋田大のトップに就任した山本文雄学長に医療教育の今後、医学生への期待などを聞いた。
◇県民の総意
--秋田大医学部が創設された経緯、意義は。
◇医師の偏在と不平等
--秋田モデルとも言われる医療教育が注目されている。始めた背景は。
山本学長 秋田市内の医師充足率は全国平均より少し上だが、秋田市を出ると半分。医師の偏在もある。例えば、あるエリアでは産科医不足で地元でお産ができない。医療の偏在、不平等がでている。
医師を秋田県にどうやって根付かせるかという課題から端を発し、教育力の向上を図るため秋田モデルを展開した。優秀な教育をして、地域医療に造詣の深い医師を輩出することが医療充実の近道になると考えた。
その中で、シームレスな医療教育、早くから医療を経験させることを骨子としたユニークな教育を行っている。秋田大の医療教育レベルは、おそらく日本をリードしている。
◇トップクラスの充実度
--臨床のシミュレーション教育センターを早くに設立した。その狙いは。
--語学教育にも力を入れている。
山本学長 海外大学との交流に加え、卒業生がアメリカで活躍するということも必要でしょう。留学もさせたいが、医学部カリキュラム、国家試験があるため、まずは夏休みなどを利用して短期の留学。臨床研修が終わった後に2、3年留学するような格好にしたい。
国際的に活躍したい学生を集める効果もあるが、医師は世界を視野に入れた活動をしなくてはいけない。例えばアフリカでのエボラ出血熱など、どこかで緊急患者が出たら、自分のことは差し置いてでも人の命を救うという精神が必要。それに資するには英語は必須と考えている。
(2018/09/20 16:00)
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