一流の流儀 「信念のリーダー」小久保 裕紀WBC2017侍ジャパン代表監督
(第8回)ジャイアンツに無償トレード
球団移籍は勉強になる
その年、ホークスは3年ぶりのリーグ優勝と4年ぶりの日本一を達成し、喜びに沸いたチームだったが、信頼する主砲のまさかのトレードに怒り、優勝旅行をボイコットする事態に発展した。移籍の理由について本人は「ホークスを出たかったというのが一番ですが、無償だった理由は自分でもよく分からないのです」と繰り返すだけだ。
だが、ジャイアンツへの移籍は、小久保さんの野球人生において新たな目を開かせた。
2004年のシーズンを終了してみれば、打率3割1分4厘、41本塁打、96打点という素晴らしい成績を挙げていた。第69代の4番に座り、3年目には原辰徳監督から主将に指名された。「移籍したおかげだ」と、小久保さんは語りだした。
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(2018/09/11 10:00)