「信念のリーダー」小久保 裕紀WBC2017侍ジャパン代表監督|一流の流儀
侍ジャパンは手本であれ=野球人生、熱く語る
2017年、野球の世界一決定戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した侍ジャパンは、前評判を覆す健闘を見せ、日本中のファンの心を揺さぶった。小久保裕紀さんが請われて侍ジャパンの常任監督に就任したのは13年、42歳になる直前のことだ。3年半にわたり、日本代表として公私を問わず全ての面で手本となることを選手に求めながら、「小久保ジャパン」を率いた。メディアの批判に耐え、自らの信念を貫いた野球人生を語ってもらった。
小久保さんは1971年10月8日、和歌山県生まれ。和歌山県立星林高等学校を経て、青山学院大学に入学。92年、バルセロナオリンピック代表に選ばれ、銅メダルを獲得。93年には主将として青学を史上初の大学野球日本一へ導く。94年、福岡ダイエーホークス(現在の福岡ソフトバンクホークス)に入団。95年ホームラン王、97年打点王、99年主将として日本一に貢献。2004年に移籍した読売ジャイアンツでも主将で4番打者として活躍した。07年に古巣のソフトバンクホークスに復帰し、11年に史上16人目の400本塁打を達成。同年チームを再び日本一に導いた。12年に2千本安打を達成するなど、球界を代表する名選手。