出血性ショックの症状

 短時間での大量出血はショックとなります。ショックとは、血液不足で脳、心臓などの内臓と、皮膚の血流がわるくなることです。テストの点数が低くてショック、などとは異なります。
 その症状は、皮膚の色が白く、冷たく、冷や汗が出ます。脳の症状では、意識がぼんやり、ある時は興奮し暴れる、昏睡状態になります。心臓の症状では、脈拍が速く、呼吸が速く、血圧が低下します。出血の量と症状は関係します。
 出血量は750mL以下では無症状のことが多いです。750mL以上で呼吸と脈が速くなり、1500mL以上で血圧は下がり意識状態がおかしくなります。2000mL以上で血圧が低下し意識がなくなります。
 ショック症状は時間とともに変化します。はじめは大したことがなさそうでも、出血が進み、徐々に悪化することがあります。したがって、何回もようす(全身症状といいます)をチェックすることが大切です。全身症状が悪化している場合、放置すると死にいたる重症の状態です。ただちに応急手当てをし、救急車を呼ばなければなりません。
 実際に出血している外出血では、出血量で危険性がわかりますが、内出血では前述したように、けが人のようす(全身状態)を見なければなりません。
 自分の外出血を見て驚いたときや、ケガの痛みが強いときに自律神経の反射により意識がなくなることがあります。出血性ショックと重なり、症状が強く出ます。

■外出血への対応
□ショック体位(ショック時の寝かせかた)
 ショック時には、仰向けに寝かせ、座ぶとんなどを足の下に置き、両足を15~30cmほど高く上げます。
 次にベルトやネクタイをゆるめ、からだに毛布や衣服をかけて保温につとめます。救急車が来るまで絶対に患者のそばから離れず、声をかけ元気づけるようにします。

□頭にけがをしていたり、足に骨折がありグラグラしている場合
 急にショック体位をとると、全身状態がわるくなることがあります。特に頭にけがをしている場合は、仰向けに寝かせることが大切です。下肢を骨折している場合は、骨折部を固定してからショック体位にするか、仰向けに寝かせてください。

(執筆・監修:八戸市立市民病院 事業管理者 今 明秀)