人間の血液量と出血の種類

 成人が短時間で500~800mL以上出血すると、出血性ショックとなり、さらに1000~1200mL以上の出血で生命の危険があるといわれています。出血には内出血と外出血があります。
 外からは見えないからだ内部の出血が内出血です。打撲のあと、皮膚が赤青くなる皮下出血や胸部動脈瘤(りゅう)破裂の胸腔(きょうくう)内出血、肝臓破裂の腹腔内出血、交通事故の骨盤出血などがあります。
 からだ表面の傷からの出血が外出血で、ふつうにいわれている出血です。
 血管の種類により動脈性出血、静脈性出血、毛細血管性出血に分かれます。
□動脈性出血
 鮮やかな赤色(鮮紅色)の血液が勢いよく拍動性に(心臓の鼓動に合わせて)ピューピューと出血します。自然に止血することは少なく、太い動脈では大量出血し、ショックになり死にいたる重症の出血です。至急、救急車を呼びます。その間は止血の応急処置をおこないます。
□静脈性出血
 暗赤色の血液がジワジワと湧き出るように出血します。細い静脈の出血は、出血部を強く圧迫すると容易に止血できますが、太い静脈の出血は止血できにくく、出血性ショックになることがあります。
□毛細血管性出血
 毛細血管という非常に細い血管からにじみ出るような出血です。出血部を圧迫すれば止血できます。
 止血には、手術で血管をやいたりしばることで永久的に止血する方法と、一時的に血を止める方法がありますが、応急手当てでおこなえるのは一時的な方法で、おもに出血部を手や指で圧迫すること、出血部分を包帯や布でしばることです。
 脳梗塞や心臓病などで服用している薬のなかには、血液をさらさらにし血を止まりにくくする薬があります。その薬をのんでいると、血が止まりにくく、多量出血となることもあります。