正中菱形舌炎〔せいちゅうりょうけいぜつえん〕

 舌中央部の後方に生じ、舌乳頭(ぜつにゅうとう)が欠如したものです。赤い色をしたひし形の高まりとしてみられます。一見できもののように見えるため、腫瘍を心配して受診する人もいます。症状はなく、特に治療も必要ありません。最近ではカンジダ菌の局所感染が原因ともいわれています。

(執筆・監修:東京大学 名誉教授/JR東京総合病院 名誉院長 髙戸 毅)
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