さめはだ(魚鱗癬)〔さめはだ(ぎょりんせん)〕
遺伝性で、同一家族中に多発します。皮膚の変化は、生後1年ぐらいしてあらわれてきます。胴体、ことに肩、胸の側面、しり、手足の伸びる側の皮膚が乾燥して、落屑(らくせつ)があり、表面に網状の裂けめができて、うろこのように見えるので、魚鱗癬の名があります。
なお、魚鱗癬には遺伝子の違いによってさめはだの症状や分布が異なります(尋常性魚鱗癬、伴性遺伝性魚鱗癬、先天性魚鱗癬様紅皮症)、あるいは皮膚以外の症状を伴うのもあります(魚鱗癬症候群)。
皮膚はかたくなっていますが、特に手のひら、足の裏に目立ちます。汗、皮脂の分泌が少なく、皮膚はカサカサしています。特に冬に目立ちます。また、冬になると皮膚がかゆくなることがありますが、一般に自覚症状はありません。
[治療]
角質層を乾燥させないように冷暖房や湿気に注意します。保湿外用薬、角質軟化薬を用います。最近は重症のタイプにはエトレチナート(ビタミンA酸誘導体)を内服します。
なお、魚鱗癬には遺伝子の違いによってさめはだの症状や分布が異なります(尋常性魚鱗癬、伴性遺伝性魚鱗癬、先天性魚鱗癬様紅皮症)、あるいは皮膚以外の症状を伴うのもあります(魚鱗癬症候群)。
皮膚はかたくなっていますが、特に手のひら、足の裏に目立ちます。汗、皮脂の分泌が少なく、皮膚はカサカサしています。特に冬に目立ちます。また、冬になると皮膚がかゆくなることがありますが、一般に自覚症状はありません。
[治療]
角質層を乾燥させないように冷暖房や湿気に注意します。保湿外用薬、角質軟化薬を用います。最近は重症のタイプにはエトレチナート(ビタミンA酸誘導体)を内服します。
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)