鼻の美容外科
鼻は顔面の中央にあり目立ちますので、鼻の美容外科治療を希望する患者さんは少なくありません。かつて、日本では鼻を高くする隆鼻術がよくおこなわれてきました。しかし、単に鼻を高くしても、周囲にある眼や唇とのバランスがわるいと、十分な満足感が得られません。
このような理由から、最近では個々の患者さんに合わせて鼻の形をととのえる手術が主流となっています。
【鼻の解剖】
鼻は骨と軟骨によって支えられる立体的な構造をもっています。鼻の上部(目の高さ)は鼻骨があり、その下には2対4個の軟骨があります。両方の鼻腔(びくう:鼻の穴)の間にある、薄い板状の部分を鼻中隔(びちゅうかく)と呼び、鼻を支える支柱のようなはたらきをしています。
このように鼻は複雑な構造をもっているため、患者さんの個性や要望に応じた治療が必要になります。
【参照】顔の病気:外鼻の構造
【手術法】
鼻の手術では立体的構造を変える必要があるため、骨や軟骨を切る・移植するなどの手術を組み合わせて治療します。
①シリコン製インプラント
鼻を高くする隆鼻術に用いられます。ボリュームがあるため、鼻全体を高くすることができます。いっぽう、人工材料であるため、術後の感染やインプラントの露出が起こります。
②軟骨移植
耳介(じかい)や鼻中隔の軟骨、肋軟骨が用いられます。患者さんの要望に応じて、細かく外鼻の形をととのえることが可能です。大きな軟骨が必要な場合は肋軟骨を使います。
③鼻骨骨切り術
鼻骨を切って、その位置を変える方法です。鼻すじが曲がっている斜鼻や鼻幅が広い広鼻などに用いられます。
④その他
幅広い鼻や団子鼻の治療には、鼻翼軟骨などの部分切除、鼻翼の部分切除などが用いられます。
このような理由から、最近では個々の患者さんに合わせて鼻の形をととのえる手術が主流となっています。
【鼻の解剖】
鼻は骨と軟骨によって支えられる立体的な構造をもっています。鼻の上部(目の高さ)は鼻骨があり、その下には2対4個の軟骨があります。両方の鼻腔(びくう:鼻の穴)の間にある、薄い板状の部分を鼻中隔(びちゅうかく)と呼び、鼻を支える支柱のようなはたらきをしています。
このように鼻は複雑な構造をもっているため、患者さんの個性や要望に応じた治療が必要になります。
【参照】顔の病気:外鼻の構造
【手術法】
鼻の手術では立体的構造を変える必要があるため、骨や軟骨を切る・移植するなどの手術を組み合わせて治療します。
①シリコン製インプラント
鼻を高くする隆鼻術に用いられます。ボリュームがあるため、鼻全体を高くすることができます。いっぽう、人工材料であるため、術後の感染やインプラントの露出が起こります。
②軟骨移植
耳介(じかい)や鼻中隔の軟骨、肋軟骨が用いられます。患者さんの要望に応じて、細かく外鼻の形をととのえることが可能です。大きな軟骨が必要な場合は肋軟骨を使います。
③鼻骨骨切り術
鼻骨を切って、その位置を変える方法です。鼻すじが曲がっている斜鼻や鼻幅が広い広鼻などに用いられます。
④その他
幅広い鼻や団子鼻の治療には、鼻翼軟骨などの部分切除、鼻翼の部分切除などが用いられます。
(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)