一般社団法人アニマル・リテラシー総研
人と動物の共生に役立つ、動物とのかかわりに関する教養と専門性を身に付けられるリソースの提供を強化します
当法人は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。
このプレスリリースは「一般社団法人アニマル・リテラシー総研」の夢です。
一般社団法人アニマル・リテラシー総研(Animal Literacy Research Institute, 以下ALRI)は、人と動物の共生に役立つ、動物とのかかわりに関する知識を身に付けられる様々なリソースの提供を強化いたします。
当法人は、今年の7月で7周年目を迎えます。当法人は、「動物とのかかわりに教養と専門性を」というミッション・ステートメントを掲げて、様々な立場のお客様が動物との多岐にわたるかかわりについて知識を身に付けられるようなサービスを展開してまいりました。一般のお客様で動物に関する知識を身に付けたい方向けには、無料記事や無料動画、さらにはSNSでの情報発信、そして動物に携わる事業を展開している、または活動に従事している個人や法人向けには、人と動物のかかわりに関する専門知識をお届けする電子資料の販売をはじめ、コンサルティングサービス、通訳・翻訳などの言語支援サービス、講師派遣や、有料オンラインセミナーなどのサービスを展開してまいりました。7周年目という節目を機に、一般向けのお客様と動物にかかわる専門家のお客様それぞれに向けて、動物とのかかわりに関する教養、すなわち「アニマル・リテラシー」を身に付けるためにご活用いただけるサービス展開をさらに強化してまいります。
- 「アニマル・リテラシー」とは?
「アニマル・リテラシー」とは、動物にかかわる一般教養を指します。「動物問題」というと犬猫の殺処分や悪徳繁殖業者による犬猫の虐待などを真っ先に思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、私たち人間が袖すり合っている動物たちは決してペットの犬猫だけではありません。日々私たちの食卓に上がる食べ物の生産でお世話になっている畜産動物、私たちが使う医薬品や日用品などを開発し、安全性を担保するために使われている実験動物、そして私たちと生活環境を共有している様々な野生動物… 少し見渡してみると、私たちは実に様々な動物とかかわり、日頃からお世話になっていることに気づかされます。
そして、その動物たちにまつわる課題は、決して「動物問題」だけにはとどまらないのです。畜産動物の健康や福祉は私たちの食の安全や環境問題、実験動物のあり方は私たちが使う製品の安全性や科学技術の進歩、野生動物は人獣共通感染症などの公衆衛生関連の課題や密輸・密猟などの商取引の問題など、動物にかかわる課題は私たちの生活や社会にも影響を及ぼす様々な課題とつながっているのです。
近年、人間と動物の福祉や健康が表裏一体であることを謳う「ワンウェルフェア(One Welfare)」や「ワンヘルス(One Health)」といった概念が世界中の動物関係者や医療福祉関係者に注目されています。(※)1、その身近な具体例としては、私たちの身近なペットの課題として度々報道される動物虐待が挙げられます。ペットの虐待は、決して動物だけの問題では済まされない可能性があることをご存じですか。家庭内の動物虐待は、暴力の矛先が動物以外の弱者にも向けられている危険性が高く、動物虐待が子ども虐待、ドメスティック・バイオレンス(※)2や、高齢者虐待(※)3などと連動して発生しているリスクが高いということが様々な研究により示されています。ペットの虐待は、「動物」のみならず、そこにいる人間にも暴力が波及し家庭内暴力が発生している危険を示すサインとして捉えることもでき、海外では実際に、家庭内の動物虐待に対応することにより、家庭内暴力の予防や早期発見につなげる取り組みも展開されています。こういった具体例からも、「動物問題」について知って、取り組むことが、その課題が関係している人間社会の問題の解決にもつながる可能性があることがうかがえ、動物問題について知って視野を広げることにより、その問題が関係しているその他の社会的課題にも意識が向くようになるのです。
- アニマル・リテラシーを身に付けるためにご活用いただける、当法人の今後のサービス展開
当法人では、今後あらゆる立場の方々にこのアニマル・リテラシーを身に付けるために活用していただけるようなサービス展開を一層強化してまいります。その皮切りとして、今年の3月には、【社会福祉と動物にかかわる課題の接点を探るVSWオンライン講座シリーズ】と題したオンラインセミナーの新シリーズ(※)4を開始し、人間の暮らしにかかわる社会福祉上の課題と動物にかかわる問題の接点を探る情報をお届けしております。動物保護団体関係者など、動物にかかわる課題に取り組む方々はもちろん、社会福祉などのヒューマンサービス関係者の方々にも、人の問題と動物の問題のつながりを知って、それぞれの専門性の視野を広げる一助としてご活用いただければと期待しています。
また、一般の方で動物にかかわる様々な課題についてご関心のある方に向けては、今年度から、当法人公式You Tubeチャンネルにて、ペット、野生動物、実験動物、食用動物等々、様々な動物たちと人のかかわりの接点にある多岐にわたる課題を簡潔に取り上げる動画シリーズ「人と動物の関係学プチシリーズ」の公開を予定しております。
様々な立場の方々に私たちと袖すり合っている動物に関する知識を身に付けてもらい、彼らのことを考えてもらうことにより、動物にとっても、ひいては私たち人間にとってもより良い社会を実現するための礎となれるよう、当法人は今後も様々な企画に取り組んでまいりたいと思っています。
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
- 注釈
(※)1 「ワンウェルフェア」の詳細についてはこちらをご覧ください:
https://www.alri.jp/?mode=f50
(※)2 Monsalve, S., Ferreira, F. & Garcia, R. (2017). The connection between animal abuse and interpersonal violence: A review from the veterinary perspective. Research in Veterinary Science, 114, 18-26.
(※)3 Lockwood, R. (2002). Making the connection between animal cruelty and neglect of vulnerable adults. The Latham Letter, Winter 2002, 10-11.
(※)4 当該オンラインセミナーシリーズに関してはこちらをご覧ください:
https://www.alri.jp/?mode=f87#title6
- 法人概要
一般社団法人アニマル・リテラシー総研は、動物福祉や人と動物との関係学など、動物とのかかわりにおけるアニマル・リテラシー、すなわち一般教養の向上を目的とした情報提供及びコンサルティングサービスを行う法人です。~動物とのかかわりに教養と専門性を~
法人名: 一般社団法人アニマル・リテラシー総研 (
http://www.alri.jp)
代表者: 代表理事 山崎恵子
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(2024/04/01 09:10)
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