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【看護師の熱中症対策】9割以上が勤務中に暑さが原因で体調不良になったと回答。「夏にマスクと防水エプロンで入浴介助をして、めまいと頭痛に襲われた」という声も。

株式会社SOKKIN
~「看護師の熱中症対策調査」~




記事URL
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 調査サマリー
・9割以上の看護師が勤務中に暑さが原因の体調不良を経験している。最も多い症状は「倦怠感」
・夏の入浴介助や多忙により水分補給ができない際に体調不良になる看護師が多い
・勤務中に熱中症にかかったことがある看護師は半数弱
・9割以上の看護師が熱中症対策として「こまめな水分補給」を行っている
・看護師の熱中症対策で使用しているグッズは「日傘」が最多
・6割以上の看護師が「職場に十分な熱中症対策がない」と回答
・熱中症の危険度は「熱中症警戒アラート」で判断している人が最多
・半数以上の看護師が熱中症対策に関して「昨年より意識している」と回答

 調査の背景
近年、日本の夏は猛暑に襲われ、環境省と気象庁は8月に入って熱中症警戒アラートを19府県に発表しました。熱中症患者も多くみられる中で、看護師の方々も熱中症に気を付ける必要があります。外出を避けられず、体力も必要とされる看護師の方々は熱中症対策としてどのようなことを行っているのでしょうか。
2024年8月にインターネット調査で実施したアンケートの回答結果をもとに、看護師の「勤務中の暑さが原因の体調不良の経験」「熱中症の経験」「熱中症対策」「熱中症対策グッズ」「職場の熱中症予防」「熱中症危険度の判断基準」「昨年からの意識の変化」などをお伝えします。
 調査の詳細
「(看護師限定)看護師の熱中症対策に関する簡単アンケート」
看護師の熱中症対策について調査する。
・調査日:2024年8月14日~2024年8月24日
・調査方法:株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査
・対象者:現在看護師の方
・回収サンプル数:68票









 調査結果
■9割以上の看護師が勤務中に暑さが原因の体調不良を経験している。最も多い症状は「倦怠感」
「Q1. 勤務中に暑さが原因での体調不良を経験したことはありますか? 」という問いに対して、「経験がある」方が91%に上りました。また体調不良の具体的な症状として、「倦怠感」が最も多く42票、次いで「疲れやすい」が35票という結果になりました。



 ■夏の入浴介助や多忙により水分補給ができない際に体調不良になる看護師が多い
「Q2-2. 勤務中の暑さが原因の体調不良に関して状況と症状を教えてください。(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。
 
【倦怠感(以下一部抜粋)】
・夏の暑い日、ビニールの防水エプロンをつけてお風呂介助をすると全身汗だくになる。マスクもつけているので更に息苦しい。お風呂介助の後はお茶を飲むが足りなくて脱水になり、頭痛と倦怠感で身体が重くて今すぐにでも横になりたい気持ち。(40代女性)
・入浴介助をしている時に外気温のために病棟や浴室内までエアコンの設定温度に到達せずにサウナに近い状態で勤務をしていて倦怠感に襲われた。(30代男性)
・常に歩いて病室や処置室など病棟内を移動し、3時間以上水分補給をせず、トイレにもいかず汗をかいて勤務していると、体がほてり休憩の時にはぼーっとする時間がある。(40代女性)
 
【疲れやすい(以下一部抜粋)】
・帰ったらなかなか疲れが取れずそのまま寝ちゃうことがある。(20代女性)
 
【頭痛(以下一部抜粋)】
・コロナ渦で防護服を着用しながら炎天下で発熱外来で業務をしていた際、防護服を着用しているため、水分もこまめに取れる状況ではなかった。その際、途中からはあまりあせも出なくなり、尿意も感じずに、ふらつきや頭痛といった症状を感じることが度々あった。(30代女性)
・訪問看護の実習で、クーラーのない家で援助を行った際、援助が終わるころには顔のほてり(熱感)と頭痛がおき、すぐに飲水と保冷剤で冷やしたがその日は夜まで頭痛と倦怠感は続いた。(30代女性)
・手術室での勤務中、10時間程度の手術で休みが取れず、水分も取らず働いていたため、頭痛になった。(20代女性)
 
【めまい(以下一部抜粋)】
・外が暑く、病院内は寒すぎるため、気温の変化についていけず、眩暈がして動けなくなってしまった。(30代女性)
・急性期病棟ということもあり、昼休憩以外はほとんど座れず、患者さんの移送などもありかなり汗もかくため暑さから来る眩暈を感じることが多い。(20代女性)
 
【食欲不振(以下一部抜粋)】
・立ち上がるのもしんどくなるくらい体が重くなる。食欲がなく昼食が食べられないこともある。(50代女性)
・昼はほとんど食べれない。(20代女性)
 
【無気力(以下一部抜粋)】
・思考が低下しボーっとしている時間が増える。そのため患者さんや同僚との会話で空返事が増えてしまう。(50代女性)
 
【吐き気(以下一部抜粋)】
・マスクをしながらの入浴介助で、吐き気とめまいがした。(50代男性)
 
【その他(以下一部抜粋)】
・シャワー介助の時に手に力が入らなくて、患者が転倒しそうになった。(20代女性)
 ■勤務中に熱中症にかかったことがある看護師は半数弱
「Q2. 勤務中に熱中症にかかったことはありますか? 」という問いに対して「ある」という回答が46%に上り、中でも6%の方が「頻繁にある」と回答しました。



 ■9割以上の看護師が熱中症対策として「こまめな水分補給」を行っている
「Q3. 日常的にどのような熱中症対策を行っていますか? 」という問いに対して「こまめな水分補給」という回答が64票と回答者の9割以上に上りました。次いで「十分な睡眠」が36票、「適度に塩分をとる」という回答が22票という結果になりました。



「Q3-2. 上記のほかに、どのような熱中症対策を行っていますか?(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。
 
【首を冷やす(以下一部抜粋)】
・ネッククールリングをつけて首を冷やす。(40代女性)
・首に保冷剤を巻いてしのぐ。(40代女性)
・入浴介助中はネックリングなどつけて対応(30代女性)
 
【食べ物(以下一部抜粋)】
・冷たいものばかり摂取せず冷房の効いた場所では温かい飲み物を飲むようにしている。(50代女性)
・塩飴をなめるようにする。(20代女性)
 
【運動(以下一部抜粋)】
・汗をかくためにストレッチや軽い運動を1回/日は行うようにしている。(50代女性)
・日頃から運動をして体力をつけている。(20代女性)
 
【寝る前に体を冷やす(以下一部抜粋)】
・とにかく体を冷やしてから寝るようにしている。(30代女性)
・帰ったらお風呂してあがるときに、冷水を浴びるようにしている。(20代女性)
 
【その他(以下一部抜粋)】
・病院にいって点滴を打つようにしている。(40代女性)
 ■看護師の熱中症対策で使用しているグッズは「日傘」が最多
「Q4. 熱中症対策で使用しているグッズはありますか?」という問いに対して、「日傘」という回答が35票で最多という結果になりました。次いで「帽子」が33票、「携帯用扇風機」が24票でした。



 ■6割以上の看護師が「職場に十分な熱中症対策がない」と回答
「Q5. 職場で行っている熱中症対策はありますか?」という問いに対して「対策はあるが不十分」と回答した方が最も多く全体の40%に上りました。次いで「十分な対策はある」が35%、「対策がない」が25%という結果になりました。
回答した看護師の職場の65%が熱中症対策が十分でないということがわかりました。



「Q5-2. 職場で行っている熱中症対策に関して、詳しく教えてください。(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。
 
【十分な対策がある(以下一部抜粋)】
・水分補給の呼び掛け、空調管理が適切で十分だと思っている。(30代男性)
・ 塩分補給のための飴やお菓子などを購入しておいてくれて、自由に食べていいようになっている。(30代女性)
・冷房がきいており、サーキュレーターで空気を循環させている。(30代女性)
・冷却グッズをを活用して体調がすぐれない時には無理せず休憩を取るようにしている。(30代女性)
 
【対策はあるが不十分(以下一部抜粋)】
・扇風機がナースステーションに置いてあるが場所によっては風が届かない。(40代女性)
・冷却スプレーを各部署に配布し、使用を促している。忙しい際でもスタッフ同士で声をかけあい、水分補給のタイミングを作ることを徹底している。(30代女性)
・患者が寒さを訴えることはあるが、掛け物で対応してもらいスタッフが優先的に冷房を使用している。(40代女性)
・空調はあるが建物が古いせいかあまりきかない。(20代女性)
・冷房を完備し、水分補給の促しているが忙しく中々取れない。(30代女性)
 
【対策がない(以下一部抜粋)】
・特に職場では冷房以外対策がない。(40代女性)
・特に対策はされてなく個人に任されている。(30代女性)
・特に行っていないので困っている。(30代女性)
 ■熱中症の危険度は「熱中症警戒アラート」で判断している人が最多
「Q6. どのような情報から熱中症の危険度を判断していますか?」という問いに対して、「熱中症警戒アラート」が最多の44票、次いで「テレビの天気予報」という回答が38票という結果になりました。
また回答した看護師の約9割がなにかしらの方法で熱中症の危険度を確認しているということがわかりました。



 ■半数以上の看護師が熱中症対策に関して「昨年より意識している」と回答
「Q7. 昨年までと比較して、今年の熱中症対策に関する意識はどう変化しましたか?」という問いに対して、「昨年より意識している」という回答が53%で最多という結果になりました。次いで「昨年と同程度意識している」という回答が43%でした。

「Q7-2. 上記を選んだ理由はなんですか?(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。
【昨年より意識している(以下一部抜粋)】
・毎年暑さが更新されているような体感。(40代女性)
・連日の熱帯夜、35度以上の日が連続しており、熱中症で救急搬送される方が非常に多い。(50代女性)
・どんどん暑くなってきているため、前年よりも意識して水分をとったり、外出自体を避けることも増えた。(20代女性)
・熱中症のニュースが今年は特に多い気がするからより意識するようになった。(20代女性)
・以前より猛暑日が連日続いているから。(40代男性)
 
【昨年と同程度意識している(以下一部抜粋)】
・もう結構前からこんな感じなので対策している。(10代男性)
・昨年も利用者の家に行くとエアコンがなくて暑かったりしたので利用者にも熱中症対策をきちんと話さないといけないから。(40代女性)
・常に夏は熱中症リスクはあると思って行動しているため。(30代女性)
・夏は暑さが場合によっては命の危険もあるので毎年意識している。(40代男性)
 
【昨年より意識していない(以下一部抜粋)】
・コロナが5類感染症になったため、防護服着用の院内ルールが緩和された。そのため以前に比べて水分摂取がこまめに行えるようになった。防護服を着用しての炎天下での作業がなくなった。(30代女性)
・昨年まで学生で生活に余裕があったが、働き出してあまり自分の体調を気にする余裕がなくなっている。(20代女性)
 ■今回の調査を通じて
今回の調査で、回答した看護師の9割以上が勤務中に暑さが原因の体調不良を経験しており、その中でも最も多い症状は「倦怠感」でした。また入浴介助中や、忙しさのあまり水分補給ができないことにより体調不良になる看護師が多いということがわかりました。また半数弱が勤務中に熱中症になった経験がありました。熱中症対策としては9割以上が「こまめな水分補給」を挙げ、さらに熱中症対策グッズとしては「日傘」が最多でした。職場の熱中症対策に関しては6割以上の看護師が「職場に十分な熱中症対策がない」と感じていることが明らかになりました。株式会社SOKKINは、今後も看護師の皆さんがより良い職場環境で働けることを願いながら、現場の声にしっかりと耳を傾け、更なるサービス向上に努めてまいります。
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会社概要
会社名:株式会社SOKKIN
設立日:2021年4月7日
代表者名:本間 亮平
所在地:東京都新宿区西新宿6-11-3 D タワー西新宿 16階
会社HP:https://sokkin.me
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