美しさを測るツールは、“かたち”から“動き”へ “歩き姿チェック”で歩く姿をセルフプロデュース

ワコールは1946年の創業以来、ひとりひとりの「美しくなりたい」という気持ちに寄り添った商品やサービスを提供し続けてきました。

そんなワコールのものづくりを支えているのは、1964年設立以来、延べ45000人の日本人女性のからだを計測し続けている「ワコール人間科学研究開発センター」。

「美・快適・健康」の視点で研究し、これまで時代に合わせた美しさをデータに基づいて発信してきました。

研究発表:https://www.wacoal.jp/hsrc/publication/index.html


美しさを測るツールは“かたち”から“動き”へ

2020年ワコールの調査では、現代の女性は、動作や所作の美しさに憧れがあることが分かりました。

<参考>


 

これまでの美しさの捉え方は、寸法からプロポーション、三次元の立体的な指標へと移り変わってきましたが、現在は美しさも多様化しています。

ワコールの調査から分かるように、美しさは外見の形だけではなく動作や所作へと変化していることが分かります。


ただ動きはサイズのように限定的なものでなく、多様なものです。

そこで、からだを客観的に見つめ外見だけでなく、生き方や知性、立ち居振る舞いなど、からだが醸し出す空気感を「佇まい」と考え、「きれいな動作」「自分に自信を持つ」ことを目的とした「美しい佇まい」の研究を開始

どうしたら実践できるか、ワコールがさまざまな大学と研究を進めてきました。



実用化に向けてワコールと京セラが共同開発

2021年よりひとりひとりに合う美しさにアプローチするために、「美しい佇まい」を「テクノロジー」でさらに進化させ、実用に近づけるため株式会社ワコールと京セラ株式会社で共同開発を進めてきました。


京セラとの取り組みは、歩き姿から感じる印象を評価し、印象タイプを分類することから始まりました。研究員は、500件あまりの歩行動画を繰り返し見ながら、39もの評価項目を使って、1件ずつ印象の評価点を地道につける作業を行いました。その結果を京セラと共有。AIを用いた印象タイプの判定結果とすり合わせをし、追加歩行データの収集、印象判定、AI判定を行い精度を上げていきました。


そこから約2年を経て、2023年10月からワコールの靴「サクセスウォーク」の店頭にて、自分の歩き姿の印象を知ることができるフットコンシェルジュ~歩き姿チェック~(※1)として実用化が実現しました。

(※1)実施スケジュール:https://www.successwalk.jp/news/202309/post-126.html


今回は、「きれいな動作」「自分に自信を持つ」ことを目的とした「美しい佇まい」の実践~実用化までの裏側をご紹介します。


~ボディケアツーリズム企画で「きれいな動作を自然にできるようになる」~

「きれいな動作を自然に行う」ことは、その場でできるようなものではなく、自分のからだと向き合うことによって、実現できると考え、2か月の継続的な取り組みを組み込んだボディケアツーリズムを企画し道後温泉で実施しました。

道後温泉では、自分の歩く姿を計測するだけでなく、宿泊先の旅館にある能舞台を案内していただき、所作を身につけるために能楽の基礎講座と舞の見学、そして能の動きを学ぶなど能体験も行いました。

 

自分の歩行を客観的に

スタート時に、現状の歩き姿や立ち姿を測定。そして、動くために必要なからだの機能測定を実施しました。結果のフィードバックから、自分の歩き姿、立ち姿を客観的にみて、想像していた部分とそうでない部分を認識し、「理想の歩き姿」や「なりたい印象」との違いなど、自分で具体化することから始まります。

 


個性を知り、さらに磨きを

からだ機能の特徴から、自分の思い描く歩き姿、立ち姿に近づくために必要なからだ機能の改善方法のメニューとエクササイズを実施しました。週3日、1日30分、自分のからだと向き合う経験とからだが変わっていく実感を得ながら、2か月を過ごします。


歩き姿・立ち姿に変化が

2か月後、スタート時と同様、歩き姿、立ち姿、からだ機能の測定を実施し、2か月での変化を比較しました。その結果、股関節やひざの曲がりの改善、姿勢の維持に必須の体幹が安定するなど歩き姿や立ち姿に変化が見られました。また、「日常での歩くシーン」として公園を散歩するなどシーンに合わせた服と靴、持ち物で歩くことで、どんなイメージを持って歩くかを具体的にして頭に描いて撮影しました。


日常のシーンを思い浮かべながらドローン撮影


撮影したものを確認すると、自分の歩き姿をイメージし堂々と自信を持って歩くことができるようになっており、さらに能体験でも、最初はふらつきながら取り組んでいたすり足の動作も、2か月後には安定感をもって動けるようになりました。


能舞台での動作にも変化が生まれた!

協力:大和屋本店能楽倶楽部


参加者からは、「継続的に自分のからだと向き合うことの大切さに気づいた」とボティケアツーリズムの取り組みに満足感を感じてもらえました。

https://www.bodybook.jp/tatazumai/161280.html

 

 

「美しく歩く」ことを最新AIがサポート

ボディケアツーリズム内 での自分の歩き姿や立ち姿の計測は、京セラの協力のもと、センサを用いたデータ計測システムとドローンでの撮影を組み合わせて行いました。


京セラの技術とワコールの蓄積データを融合させた本システムは、客観的に見ることができなかった自分の歩き方を、最新のAI技術で分析して歩き姿のコーチングまでしてくれるテクノロジーとして、「CEATEC2022」に初出展されました。なお、本年度は、分析結果を3Dアニメーションにしてより分かりやすくバージョンアップさせた「歩行センシング&3Dデモシステム」として「CEATEC2023」(※2)の京セラブースにて出展されます。

(※2)「CEATEC2023」:https://www.kyocera.co.jp/ceatec/#anc01


※「CEATEC2022」でのデモの様子


フットコンシェルジュ~歩き姿チェック~

ワコールの歩行に関する研究に京セラの技術を融合し、フットコンシェルジュ~歩き姿チェック~を開発。

フットコンシェルジュ~歩き姿チェック~は、耳、手首、足首の3ヵ所にセンサを装着10m程度歩くだけでお客様の歩行時の印象を判定することができるサービスです



フットコンシェルジュ~歩き姿チェック~は、耳、手首、足首の3ヵ所に装着したセンサから、歩行印象AIが歩行時の印象を6つのタイプに分けて判定します。



参考:京セラ公式リリース:https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2022/002023.html



歩き姿で印象が変わる

どう見せたいかを意識する際、服装やメイクなど身だしなみのイメージがほとんどで、歩き姿に対してはついつい見落としがちなものです。

外見だけでなく「動作がきれい」「自分に自信を持てること」が重視されてきている今、からだの動きは意識することで変化するため、漠然と歩くのではなく自分の歩き姿を客観的に見て、「なりたい印象」を頭に描きながら歩くことが自分の目指す動作や所作に近づく要素の1つかもしれません。

フットコンシェルジュ~歩き姿チェック~は、自分の歩き姿がどのような印象なのかが分かるだけでなく、なりたい印象へのアドバイスも可能です。


■自分の歩き姿を客観的に見て「なりたい印象」

フットコンシェルジュ~歩き姿チェック~イベントスケジュール

開催情報

https://www.successwalk.jp/news/202309/post-126.html


■フットコンシェルジュ イベント情報

https://www.successwalk.jp/shoefitter/event/

※11月以降のフットコンシェルジュ~歩き姿チェック~については2023年10月31日(火)アップ予定


■「サクセスウォーク」公式ホームページ

https://www.successwalk.jp


■「美しい佇まい」サイト

https://www.bodybook.jp/tatazumai/




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