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中等症から重症の尋常性乾癬(かんせん)に対し、開発中の国内未承認の新薬イキセキズマブの有効性を臨床試験で確認した、と製薬企業の日本イーライリリー(神戸市)が米国皮膚科学会で発表した。
尋常性乾癬(かんせん)は皮膚が赤く盛り上がり、表面に死滅した皮膚細胞が銀白色に付着する病気だ。
同社はイキセキズマブの有効性などを調べるため、生物学的製剤で改善が見られなかった中等症から重症の尋常性乾癬患者229人に対し、4週間ごとに同薬を投与。
その結果、イキセキズマブの投与から12週後に、患者の57%で皮疹がほぼ消失し、うち22%は完全に消失した。また、投与44週後では、68・5%がほぼ消失、うち43・5%は完全消失だった。
プロビティ・メディカル・リサーチ研究所(カナダ)のキム・パップ博士は「既存の治療で効果が見られず、別の治療法を求める乾癬患者は多い。生物学的製剤が効かない患者でも、イキセキズマブの投与で高レベルの改善が見られたことは意義深い」と述べた。(メディカルトリビューン=時事)
(2016/10/13 12:52)
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