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脳や脊髄、視神経などに起こる炎症によってさまざまな症状が表れ、再発を繰り返す難病「多発性硬化症」。国内の患者は増加しており、現在2万人ほどいるという。主な症状や原因、治療法について、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)多発性硬化症センター長で神経内科専門医の山村隆医師に話を聞いた。
▽各所に次々症状
山村医師は「最初に右目が見えなくなって眼科を受診、症状が治まったと思ったら、1年後に突然下半身がしびれ排尿ができなくなってしまうというように、時間を置いて違う症状が表れればこの病気が疑われます」と説明。多発性硬化症という名の通り、炎症が治った後その場所が硬くなることも特徴だという。
再発するたび入院が必要で、後遺症が残ると歩けなくなったり、失明したりすることもある。20代、30代と若い人に発症しやすく、男女比は約1対3と女性が多い。磁気共鳴画像装置(MRI)検査の進歩などにより、神経内科専門医であれば診断はかなり容易になってきているという。
(2018/09/05 10:18)
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