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再突入カプセル技術活用の「小型・超高性能断熱保冷容器」 β版をリリース/BioJapan 2023に出展

ツインカプセラ
JAXAベンチャー・ツインカプセラの開発成果がついに登場! 「小型×高性能」で保冷輸送コストの大幅削減に貢献

JAXAベンチャー 株式会社ツインカプセラ(本社:茨城県つくば市、代表取締役:宮崎和宏、以下「ツインカプセラ」)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)のHTV搭載小型回収カプセルの開発成果を基に独自に開発を進めてきた「カバンにも収まるコンパクトサイズ」で、様々な温度帯で「約3日以上の温度維持が可能」な超高性能断熱保冷容器のβ版(数量限定)の提供を開始しました。 【URL】ツインカプセラ: https://twincapsula.co.jp/



■ 開発の背景
 ツインカプセラは、2022年12月にタイガー魔法瓶(株)との間で締結したスリム型断熱保冷容器の開発に関する業務提携により、バイオメディカル分野における検体等の保冷輸送を主なターゲットとした小型で超高性能な断熱保冷容器の開発を進めてきました(※)。
 バイオメディカル系分野では、検体、ワクチン、細胞、医薬品、生体組織等の輸送において、適切な温度の維持・管理が必要とされてます。市場には様々な保冷コンテナや保冷輸送サービスが存在していますが、輸送中の温度逸脱はしばしば発生しています。温度逸脱が発生すると要保冷物の廃棄などの経済的な損害が発生するため、確実な温度維持を行うことが非常に重要です。しかし。これまでは、少量の保冷輸送であっても、大型の保冷ボックスに大量の保冷剤やドライアイスを使用する必要があり、特に遠隔地への輸送では高額な輸送コストかかっていました。ツインカプセラのスリム型断熱保冷容器は、これまで困難だった「確実な温度維持」と「低コストでの保冷輸送」の両立という課題を解決するために開発されたものです。
※本件の研究開発は、茨城県の令和4年度いばらきチャレンジ基金事業の支援を受け実施

■ 国内の保冷輸送で必要な保冷性能
 丸2日の保冷ができれば、離島を除く国内全体をカバーでき、丸3日であれば、週末跨ぎ輸送(金曜発送、月曜受け取り)が可能に、さらに、丸4日であれば、天候不良等での欠航リスクを考慮しても離島もカバーすることが可能となります。今回開発した断熱保冷容器は、これらを可能にするものです。


■ スリム型”超”断熱保冷容器について
 保冷コンテナの保冷性能は、コンテナ内に配置可能な断熱材や保冷剤の量に依存するため、概ねコンテナの体積に比例します。そのため、下図の左上の「小型かつ高性能」の領域の性能を出すことは容易ではありません。他方、JAXAの小型回収カプセルでの開発実績(赤い●印)、および、今回、ツインカプセラがリリースしたスリム型(赤い*印)は、いずれも卓越した保冷性能を示しています。ツインカプセラは、この左上の領域の断熱保冷容器を市場に投入することで、新たなサービスを創出することを目指しています。(下図は、2~8℃保冷の場合を例示)

<スリム型”超”断熱保冷容器の特長>
-75℃、-20℃、-10℃、4℃、20℃、37℃など、バイオメディカル系の分野でニーズの高い温度領域を始め、各温度帯での約3日以上の温度維持が可能

断熱保冷容器内で温度維持が完結するため、常温宅配便(特別な保冷設備は不要)での保冷輸送が可能

容器の体積が約1.3Lと非常に小型であることから、劇的な輸送コストの削減が期待できる。

手提げカバンで持ち運べるサイズ・重量であることから、出張時のハンドキャリーや往診時の一時保管などにも利用可能

バッテリーを使用していないため、航空輸送にも対応可能



■ β版のリリースについて
 このスリム型”超”断熱保冷容器は、上記のように、これまでにない性能や特長を有する保冷容器であるため、まずは、その製品を手に取って頂き、ご試用頂くことでその実力を感じて頂くことが重要と考え、この度、β版を【数量限定】にてご提供させて頂くことと致しました。商品としての価値と今後の需要の見通しを得る目的も兼ねており有償でのご提供となっておりますので、詳細については、下記の問い合わせ先にご連絡ください
(利用者の皆様の反応を踏まえて増産する計画のため、β版が無くなり次第、一旦有償提供は終了させて頂く予定ですので、その点につきご了承ください。)

■ BioJapan 2023への出展について
 2023年10月11日(水)~13日(金)にパシフィコ横浜にて開催予定のBioJapan 2023に、ツインカプセラとして初の出展を行い、スリム型”超”断熱保冷容器を展示いたします。実物をご覧頂ける貴重な機会ですので、是非ご来場ください。【ツインカプセラ展示ブース:C-72(Preseentation Stage C 近く)】

■ 株式会社ツインカプセラについて
 ツインカプセラは、「再突入カプセルの“超”断熱保冷技術を 地上へ 社会へ」をスローガンに掲げ、JAXAのHTV搭載小型回収カプセル(下記参照)の断熱保冷容器技術の社会実装を目指すJAXAベンチャーです。小型・超高性能の保冷コンテナの開発・供給により、検体、ワクチン、医薬品、生体組織等の個別化保冷輸送を可能とし、臨床検査、癌等の早期スクリーニング、分散型臨床試験(DCT)等、バイオメディカル分野の輸送において、新たなサービスの創出を目指しています。

(参考)HTV搭載小型回収カプセルとは
 JAXAが国際宇宙ステーションから日本独自の物資回収技術を実証するために開発した再突入カプセル。2018年11月に宇宙実験で生成したタンパク質結晶を4℃に維持した状態で回収することに成功。大気圏再突入中も含めた回収までの5.6日間の断熱保冷容器内のサンプルの温度変化は0.3℃と高い断熱保冷性能が実証されており、ツインカプセラはこの技術を継承しています。(関連動画:https://twincapsula.co.jp/news/gift-from-outer-space.html

■ 会社情報(株式会社ツインカプセラ)
会社名 株式会社ツインカプセラ(英文表記:TwinCapsula Inc.)
代表者 代表取締役 宮崎 和宏
設立  2021年3月8日
所在地 茨城県つくば市千現2-1-6
事業  断熱保冷保温容器およびその他熱制御関連機器等の企画、開発、製造、販売、コンサルティング等
その他
・JAXAベンチャー認定事業者(https://aerospacebiz.jaxa.jp/venture/twincapsula/
・茨城県令和3年度次世代技術活用ヒ゛シ゛ネスイノヘ゛ーション創出事業(ヒ゛シ゛ネスプラン実証支援事業)支援対象事業者
・令和3年度いばらきチャレンジ基金事業(新技術・新製品開発促進事業)採択事業者
・令和4年度いばらきチャレンジ基金事業(新技術・新製品開発促進事業)採択事業者
・第15回(令和4年度)広沢技術振興財団ものづくり技術助成対象事業者
・「J-TECH STARTUP 2022」認定事業者
・ウェブサイト: https://twincapsula.co.jp/
・Facebook: https://www.facebook.com/twincapsula/

■問い合わせ先
https://twincapsula.co.jp/contact/contact.html
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