こちら診察室
連載趣旨と筆者略歴
▼連載の趣旨
筆者は、介護保険制度が始まる前年の1999年以来、全国の介護現場を取材してきた。そこには、人の数だけの人生模様があった。悲喜こもごもの介護生活、介護の現場が直面するさまざまな課題も目撃した。本企画では、人生の最終章近くで要介護状態となった高齢者たちの思いを主軸に、家族介護者や医療・介護の専門職の話を絡ませながら、介護の「今」を生々しく描いていく。
▼佐賀由彦 略歴
1954年大分県別府市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。フリーライター・映像クリエーター。主に、医療・介護専門誌や単行本の編集・執筆、研修用映像の脚本・演出・プロデュースを行ってきた。全国の医療・介護の現場を回り、インタビューを重ねながら、当事者たちの喜びや苦悩を含めた医療や介護の生々しい現状とあるべき姿を文章や映像でつづり続けている。中でも自宅で暮らす要介護高齢者と、それを支える人たちのインタビューは1000人を超える。