こちら診察室
高血圧・糖尿病を防ぐために
▼連載の趣旨
減塩からスタートした筆者は、やがて「無塩無糖」へといきつく。それが高血圧や糖尿病の予防へとつながるからだ。世界には「無塩無糖」で暮らす民族がおり、日本人にも可能だと考えられる。「無塩無糖」への道のりや効果を説くとともに、筆者夫婦が実践している料理のレシピを紹介していく。
▼筆者略歴
中尾正一郎(なかお・しょういちろう) 日本循環器学会専門医・日本内科学会認定内科医。1973年、鹿児島大学医学部卒業。米ハーバード大学医学部(循環器内科)、米マウント・サイナイ大学医学部(臨床遺伝学)留学を経て、95年、新しい疾患「心ファブリー病」を医学雑誌「NEJM」で日本から世界に発信。99年、鹿児島県立鹿屋医療センター院長に就任し、日本初の2カ所主治医制による地域医療「鹿屋方式」を構築。NHK「クローズアップ現代」で紹介された。「高血圧専門外来」で対症療法(高血圧薬内服)をやめ、原因療法(減塩・無塩)を勧めている。