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聴覚障がいのある方の外出支援サービス「コデカケ」実証実験終了、行き慣れていない場所へのおでかけ補助アイテムとして、「コデカケを使いたい」と回答した人が約7割

Relic
検証結果データから見えてきた、非日常下における課題解決の可能性

 日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーである株式会社Relic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:北嶋貴朗、以下、Relic)は、パナソニック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役/社長執行役員/CEO:品田正弘、以下、パナソニック)が運営する新規事業創出プログラム「ゲームチェンジャー・カタパルト」(以下、GCC)にて企画された、聴覚障がいのある方向け外出支援サービス「コデカケ」の実証実験を2023年5月~7月に実施しました。実証実験に実際に参加した方を対象にアンケート調査を実施しましたのでお知らせします。


調査結果サマリー
・行き慣れていない場所へのおでかけ補助アイテムとして、コデカケを使いたい/やや使いたいとの回答が約7割
・コデカケの利用用途として、82.4%が「旅行、観光」と回答
・コデカケプロトタイプへの総合的な満足度の10段階評価の平均値は5.52

■実施背景
 聴覚障がいのある方が、観光や街歩きの時に周囲へ注意や配慮する負担を減らし、景色や街の様子を楽しんで外出してもらうために、聴覚障がいのある方向け外出支援サービス「コデカケ」の実証実験を実施いたしました。
 今回は、観光や街歩きの時の京都地域、大阪地域における駅での貸出しで実証実験を行うことで、駅を起点とした徒歩での移動活性化、駅を含むさまざまな施設の利便性向上への効果を検証しました。
 検証に参加頂いた聴覚障がい者29名の、コデカケの利用体験についてのアンケート結果を公開します。

関連プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000016318.html

調査概要
・検証対象者 コデカケ実証実験に参加頂いた聴覚障がい者の方
・検証場所 京都都内/大阪市内
・検証時期
 ・京都:2023年5月22日(月) ~ 2023年6月25日(日)
 ・大阪:2023年6月28日(水) ~ 2023年7月30日(日)
・調査時期 2023年5月22日(月) ~ 2023年8月12日(土)
・対象者数 29名
・属性(性別) 男性9名、女性19名、無回答1名
・調査主体:株式会社Relic

■体験モニター・アンケート結果
約7割がコデカケをいき慣れていない場所へのおでかけ補助アイテムとして「使いたい/やや使いたい」と回答
 行き慣れていない場所へのおでかけ補助アイテムとして、コデカケを使いたい/やや使いたいとの回答が約7割でした。

コデカケの利用用途として、82.4%が「旅行、観光」と回答
 コデカケ利用用途として、旅先での利用を想定した「旅行・観光」が最も高い回答数となり(任意回答)、慣れない地域や知らない場所、混雑した道においての利用ニーズが高いことが明らかとなりました。次いで回答が多かったのは「遊び」と挙げられており、日常利用の用途として以上に、プライベートを充実させる機会の補助が求められていることがわかりました。

 上記のアンケート結果から、行き慣れていない場所や普段とは異なる状況下での利用時に起きる危険察知の課題に対して、「コデカケ」は価値提供ができる可能性があると考えています。実際に体験されたユーザーからは以下の声を頂いています。

・「(自動車等が)来ることを教えてくれるのは助かる。こういうのは、田舎道や住宅街などを歩く際にはかなり良い気がする」
・「あまり注意していないときに、振動で知らせてもらえるのは、安心で良い感じだった」
・「後方からから来る自転車を避けられた時に意味あるものだと感じました」
etc.

コデカケプロトタイプへの総合的な満足度の10段階評価の平均値は5.52

体験モニターに参加した聴覚障害者の、コデカケプロトタイプへの総合的な満足度の10段階評価の平均値は5.52となりました。

 挙げられた課題としては、人通りが多い場所などで適切なタイミングで通知されない「通知が来なかった」「過度な通知が来た」等、通知精度への不満が33.4%と、今後の技術的な改善点を把握することができました。

 また機材が大きい、重いなど「機材への不満」やバッテリーがすぐに切れるといった「電池の持ちへの不満」など、製品版では改善が予定されているプロトタイプであるがゆえの声もあり、今後の改良に活かしていく予定です。

 今回の検証を通して、検証参加者様より商品化へ向けて、多くの期待の声を掛けていただき、課題の深さをあらためて認識しました。「コデカケ」は、検証結果データやご意見を参考に、今後も聴覚障がいのある方からのご意見を聞きながら一緒に開発を行っていきます。
まずは商品化を目指し、聴覚障がいのある方が「気軽におでかけ」できる未来と社会の実現を目指していきます。


■聴覚障がいのある方向けサービス「コデカケ」とは?
 「コデカケ」は後方から接近するものを知らせるデバイスと、聴覚障がいのある方が歩きやすい道を案内するナビアプリを組み合わせたサービスです。
 後方から接近する車や自転車をネックデバイスで検知し、リストデバイスの振動で通知します。レーダー検知によって、服や髪の毛による遮蔽、天候変化の影響を受けにくく、接近物を捉えることが可能になります。
 また、コデカケ専用のスマホ地図アプリで、道幅・交通量・歩道の広さなどの条件を考慮した、聴覚障がいのある方が安心して歩きやすいルートを複数ご提案し、好みに合ったルートを選択すれば、リストデバイスの振動と画面の矢印の方向指示のみで目的地まで案内します。
▼「コデカケ」公式サイト
https://gccatapult.panasonic.com/ideas/kodekake.php

「コデカケ」はパナソニックが運営する新規事業創出プログラムGCCにて企画され、Relicが提供するインキュベーションパートナー・プラットフォーム「DUALii」スキームを活用し運営しています。
▼「DUALii」サービスサイト
https://relic.co.jp/services/dualii/

■株式会社Relicについて
会社名:株式会社Relic
代表者:代表取締役CEO 北嶋 貴朗
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー8F
設立:2015年8月
コーポレートサイト:https://relic.co.jp
事業内容:インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援、オープンイノベーション事業
事業内容詳細:https://relic.co.jp/services/

 Relicは、日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する「事業共創カンパニー」です。世界でも類を見ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ一気通貫で新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、スタートアップ企業への投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。創業から8年間の活動を通じて、4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や支援の分野において唯一無二の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成長を実現してきたリーディングカンパニーです。


■GCC(ゲームチェンジャー・カタパルト)について
 「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」は、様々な社会の変化を捉え、社会課題解決型の新規事業を生み出すパナソニックの事業創出プラットフォームです。
 GCCは2016年に、新規事業の継続的な創出と、それをリードする人材の育成を目的に組織化されました。公募型のビジネスコンテストの運営などをしており、事業アイデアを発案した社員自らが主体となって、現状のパナソニックの事業にとらわれない、ゲームチェンジに繋がる「未来のカデン」(ハードウェア・コンテンツ・サービスを含めた価値提供)づくりに挑戦しています。
 「Unlearn & Hack」という行動指針のもと、今まで既存事業でやってきたことや固定概念を捨てて、生活者や社会ニーズに寄り添うこと、そして事業実現のために殻を破り、様々な人たちとの共創にこだわることを心がけており、今では300件以上の「未来のカデン」の種を生み出すパナソニックの事業創出プラットフォームとなってます。


<本リリースについてのお問い合わせ先>
株式会社Relic 担当:佐々木佑/佐藤賢一郎
TEL: 03-6455-7726 / FAX:03-6869-9452
E-MAIL:info@relic.co.jp
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