医療・医薬・福祉 広告・マーケティング

【イベントレポート】介護を研究する!第27回高齢者介護研究会を開催!

社会福祉法人元気村グループ
介護施設での事例研究発表を共有・表彰、「グループオリジナルアクティビティ」の発表、外国籍職員/学生スピーチコンテスト、外部講師を招いた基調講演も。



社会福祉法人元気村グループ(本社:埼玉県さいたま市、代表:神成 裕介)が運営する高齢者福祉・障害福祉サービス事業所「翔裕園」が第27回高齢者介護研究会をオンラインでグループ内の全国100拠点以上の介護施設を繋いで開催・実施しました。
グループ内介護施設での取り組み事例研究発表を共有し、優秀施設を表彰する場が高齢者介護研究会です。よりレベルの高い介護現場のノウハウを多くのグループ職員が知り、そして各施設で新たなサービスを提供できるようにすることを目的としています。

高齢者介護研究会のコンテンツは大きく4つ。
1.研究発表・優秀施設表彰
2.アクティビティコンテスト表彰
3.外国籍職員/学生スピーチコンテスト表彰
4.基調講演

■研究発表・優秀施設表彰

各施設で現在課題となっている事を選定し、その課題解決を数か月間データを取得、分析を行い、研究結果を資料にまとめて発表しました。発表内容をグループ内の審査員が、
1.PDCA,2.根拠,3.検証手段,4.汎用性,5.研究期間,6.資料の見やすさ,7.幸せに繋がっているか,8.伝え方,9.客観性,10.発表時間 計10項目で審査を行います。

・エントリー施設
 1. 栗橋翔裕園(埼玉県久喜市)
 2. 国見あおば翔裕園(宮城県仙台市)
 3. あやせコミュニティパーク(東京都足立区)
 4. くまもと龍田翔裕園(熊本県熊本市) / ケアホテルにしはら翔裕園(熊本県阿蘇郡)
 5. 西ところざわ翔裕館(埼玉県所沢市)
 6. 堅田駅前翔裕館(滋賀県大津市)

研究発表:最優秀施設

栗橋翔裕園 『業務改善』
栗橋翔裕園では業務改善をテーマに取り組み、下記5つについて実施。施設全体の残業時間を一年前と比べ100時間以上削減することに成功をした。
この5つの取り組みは、1日の業務をシフトごとに15分単位で整理し、業務の偏りがないか、どのような業務にどのくらいの時間がかかっているのかを見える化したことで抽出された課題である。
1.入浴業務の変更 (入浴介助をどのシフトが行うか決める)
2.居室と食堂への移動動線の短縮 (2人での介助が必要なご利用者様を食堂に近い居室へお引越し頂く)
3.移乗介助方法の見直し (天井走行式リフトの活用)
4.適切な水分形態の確保及び準備時間の短縮 (とろみサーバーの導入)
5.夜勤明け職員への配慮 (一目で夜勤明けであることが分かるためのビブスを着用)

一つひとつの短い時間の短縮が積み重なり、施設全体では大きな残業時間の解決になり、職員のフィジカル/メンタル両面の改善となった。今後は効率化した時間を活用して、ご利用者様とのアクティビティやイベントの充実に繋げていきたい。

研究発表:優秀賞

あやせコミュニティパーク 『幸福度と介護について』
デイサービスにおけるアクティビティは日々何故しているのか?その目的はご利用者様一人ひとりが幸せになるためであると職員の共通認識を確認できた。そこで幸福度を定量的に評価し、再現性をもてるように文献などを参考にしながら科学的にアプローチを行った。
幸福はどのような時に感じるのかを参考文献を活用してポイントを意識したアクティビティを立案。半年間で3回、幸福度に関するアンケートを実施し、その変化や推移について分析を行った。
結果幸福度の向上がアンケート結果から読み取ることが出来た。また期間中にリハビリへの意欲が高まったご利用者様もおり、良い効果が今後も期待できる。
また定量的に評価をしたことで、職員自身もアクティビティの効果を実感することができ、やりがいにも繋がった。
我々のグループが目指すご利用者様、ご家族様、地域の皆様、職員の幸せが集まる施設「しあわせの駅」の実現に一歩近づくことが出来たのではないか。


■アクティビティコンテスト

テーマは『グループオリジナルアクティビティ』とし、
1.ご利用者も職員も老若男女問わず楽しめ、誰が勝つか分からない、職員も一緒になって楽しめるもの。
2.楽しみながら、ご利用者の脳と体のリハビリに繋がっている。
をコンセプトとし、グループ内から16施設がエントリー。

最優秀賞 岩切デイサービスセンター かむりの里翔裕園(宮城県仙台市) 『とすけッカー』

とすけ(くじ引き×サッカー)から生まれた新感覚スポーツ。複数のゴールの裏に相手チームが点数をランダムに配置。シュートが決まっても点数は運任せ!?
誰もがヒーローになれる老若男女問わず、競えるアクティビティ。
期待できるリハビリ効果: 下半身(ボールを蹴る) /脳のリハビリ

とすけッカー
優秀賞 かしわ翔裕園(千葉県柏市) 『+(プラス)ナンバー』

机に1~9までの数字カードを並べ、持ち玉(お手玉)を全て投げ、お手玉が乗ったカードの数字を足してお題の数に近づけるようにする個人戦のアクティビティ!
お手玉が乗った数字を足すことで脳と体どちらの機能訓練にも繋がっています。

+(プラス)ナンバー
優秀賞 つかだケアセンター爽やかな風(千葉県船橋市) 『マッスル・ブレイン・パワー』

脳トレと筋トレを組み合わせたアクティビティ。2人1組となり、パワーカードをめくり、書かれている図形を読み上げる。机の上に広げられた図形カードの中から、読み上げられた図形を探す。カードが見つかったら、ペアの人と一緒に、カードに書かれているお題を一緒に行い、終了したらチャイムを鳴らし得点。最終的に得点が高いチームの勝利!

マッスル・ブレイン・パワー

元気村グループでは、時代に合わせた新しいサービスの開発に積極的に取り組んでいます。
受賞作品はグループ内の広報誌や、アクティビティ・行事をまとめたオリジナルの冊子にも掲載され日々の介護現場で実践をし、グループ全体でのサービス品質の向上にも繋げています。


■外国籍職員/学生スピーチコンテスト

日本に来られてから体験したこと、感じたことをご自身の言葉でスピーチいただきます。
今年のテーマは『10年後の私へ』です。
・10年後の自分にどのようなメッセージを送りたいか?
・10年後の自分がどうなっているか?
・「なりたい自分」になるためには、施設や学校または自身の課題に対して、
  どのような努力をしているか?どんな挑戦をしているか?
皆さんの想いや目標をスピーチしました。
グループ内の施設・学校より30名にご参加いただきました。

最優秀賞
『インドネシアに施設を建てたいという夢があります』
株式会社サンガジャパン きよす翔裕館 ムルティニさん(インドネシア出身)

優秀賞
『自分らしく、自分の人生に夢中になって生きること』
株式会社サンガジャパン しもかた翔裕館 チョン ティ チャンさん(ベトナム出身)

優秀賞
『風雲之志(ふううんのこころざし)』
関東福祉専門学校 張 澤競さん(中国出身)

皆さん様々な思いや目標を持って日本に来ていただきました。
元気村グループでは、外国籍職員の積極的受け入れ・働きやすい環境作りにこれからも邁進してまいります。


■基調講演

外部の専門家をお呼びし、20年後の未来、超高齢化社会がどうなっていくのかをお話いただきました。

■協賛企業

・石川建設株式会社
・株式会社おとなの学校
・株式会社トライトキャリア
・株式会社ヤクルト本社
・株式会社ヤザワコーポレーション
・株式会社栄久
・エムシー社会保険労務士法人
・株式会社ジェー・シー・アイ
・株式会社平石屋吉田商店
・フォーク株式会社
・株式会社ラカンデザイン研究所
・有限会社インテリアもとはし

■過去の高齢者介護研究会はこちら

https://www.genkimuragroup.jp/action/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/


■社会福祉法人元気村グループとは
私たち社会福祉法人元気村グループは平成5年に埼玉県鴻巣市に開園しました。「共に生きる」を共通理念に5つの社会福祉法人を展開しています。(社会福祉法人 元気村、長寿村、長寿の里、長寿の森、杜の村)
ご利用者一人ひとりの「生きがい」まで追求し、「感動介護」を実現します。