医療・医薬・福祉 インテリア・雑貨

FromプラネットVol.217 <尿もれに関する意識調査>

プラネット
意外と若者も悩んでいる? 尿もれ ~女性は “せき・くしゃみ”、男性は “トイレを我慢” でちょいモレ~



 国内1,500社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第217号として、尿もれに関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
3割が ”尿もれ経験者”、女性60代以上は4割超に


 “尿もれ” と聞いて、「自分には関係ない」と思う、ドキッとする、あなたはどちらでしょうか。自分は悩んでいなくても、周囲に秘かに気に病んでいる人がいるかもしれません。2月20日は「尿もれ克服の日」でもあることから、今回は尿もれについて調査してみました。
 最初に、尿もれ経験の有無をたずねたところ(図表1)、「ある」と答えた人は30.5%に。男女別では、男性27.5%に対し女性は33.5%と、女性が6ポイント上回りました。性年代別では、男女とも年代が上がるほどに経験者の比率は上昇しますが、その程度には差が。女性は40代で尿もれ経験者が3割を超え、60代で41.1%、70代以上では48.0%と半数近くにのぼります。片や男性では40代までは2割未満にとどまるのが、60代以上で3割超に。さらに20代を除く全年代で女性が男性を上回っており、特に30代以降ではその差は10ポイント前後をキープしています。これらから、女性は男性に比べて低い年代から尿もれに悩む人が多いということのようです。

 尿もれの原因については(図表2)、「加齢」が81.2%とダントツ、これに「運動不足」23.1%が続きます。ここまでは男女共通ですが、3位は男性「仕事のストレス」、女性「出産」と分かれました。図表1の表で、女性のうち “出産経験あり” の人の尿もれ経験率は43.6%と、“経験なし” より22.8ポイントも高いことからも、出産と尿もれには相関性がありそうです。

 次に、尿もれの頻度をたずねてみました(図表3)。最多は31.9%の「週1回以上」、これに「月1回以上」29.0%が続き、「毎日」という人も9.0%いました。尿もれ経験者の7割が月に1回以上 “ちょいモレ” していることになり、悩んでいる人は意外に多いのかもしれません。男女別では、月に1回以上の合計は男性72.9%に対して女性67.5%と、頻度としては男性のほうが多い傾向があるようです。

男女間で “ちょいモレ” のタイミングに大きな差が…!


 つぎに、尿もれしてしまうタイミングをみてみましょう(図表4)。46.4%と最も多くの人が挙げたのが「トイレを我慢したとき」。外出先や自動車を運転中にトイレがなかなか見つからない…など、ピンチを迎えた経験は誰しもあるでしょう。これに続いたのが「せきやくしゃみをしたとき」38.5%、「排尿した後」25.4%、「急いで用を足したとき」21.8%となりました。
 男女別のベスト3は、男性が「トイレを我慢したとき」「排尿した後」「急いで用を足したとき」、女性は「せきやくしゃみをしたとき」「トイレを我慢したとき」「重いものを持ち上げたとき」に。各項目の男女差をみると、「排尿した後」「急いで用を足したとき」は男性が各35.4・20.1ポイント上回ります。一方女性は、「重いものを持ち上げたとき」「走ったとき、激しい運動をしたとき」は各13.1・12.3ポイント、特に「せきやくしゃみをしたとき」では実に49.9ポイント男性より高値に。男性はトイレにまつわるタイミング、女性は不意な動作の時に “ちょいモレ” してしまうようです。

 “ちょいモレ” すると、バツの悪さを感じる以外にも、さまざまなことが気になるでしょう。気になる・心配になることをたずねた結果が図表5です。58.4%と半数以上が挙げたのが「下着のシミ」。外見ではわからなくても、秘かに気にしている人が周囲にはいるのかもしれません。2位は「においによる不快感・不安感」42.6%と、こちらは周囲に気づかれる懸念も含めてということでしょう。これに「年齢を感じる」40.1%が続きました。
 男女別では、1~5位は男女とも同じ項目が顔をそろえていますが、気になり度には差が。女性2位・男性3位の「においによる不快感・不安感」と同6位・9位の「蒸れによるかぶれ・不快感」が各13.9ポイント・10.3ポイント差で女性が高値に。女性は不快・不安といった身体的な感覚面や衛生面が気になる傾向があるようです。一方で男性が11.9ポイント上回ったのが「衣服のシミ」。図表4でトイレ関連のタイミングでの尿もれが多い傾向があることから、トイレで “失敗” したときに服にシミができてしまうことが多いからかもしれません。「かっこ悪い気分になる」も7.9ポイント男性が上回るなど、男性は周囲の目が気になりがちなようです。

女性は、尿もれ対策品使用に抵抗感が少ない?


 尿もれの対策として、市販の尿もれパッド・シート、防水パンツなどを使用する方法もあります。ですが、そもそもこうした対策品を知らない人や、「かっこ悪い」「そこまで深刻ではない」などの理由で使うのをためらう人も一定数いると思われます。そこで、尿もれ対策品の認知度と使用経験をたずねた結果が図表6です(尿もれ経験がない人も、自分が尿もれをした場合を想定して回答)。最も多かったのが「知らないし、使おうとも思わない」43.9%、次いで「知っているが、使おうとは思わない」28.0%で、対策品の認知の如何にかかわらず「使わない」という人が7割を占めるというのは、意外と多い印象です。一方で、認知の如何を問わずに対策品を「使ったことがある」や「使ってみたい」と “ポジティブ” な意向を示している人は27.0%に。男女別では男性19.6% vs 女性34.4%と、女性が14.8ポイント上回っています。特に、女性40代以降は軒並み3割を超え、70代以上では46.7%と半数近くに。衛生用品を使う機会が多い女性は、男性と比べて尿もれ対策品を使うことに抵抗感が少ないのかもしれません。

対策品を使う以外では “早め早めのトイレ”


 男性を中心に尿もれ対策品の使用に抵抗感のある人が多いなか、どういった尿もれ対策を施しているのかも気になるところ。そこで、具体的な対策方法をきいた結果が図表7です。断トツだったのが「早めにトイレに行く」41.6%。これは基本ともいえる対策ですね。以下、「おりものシートを使う」22.2%、「骨盤底筋運動などの運動」16.9%、「ティッシュやトイレットペーパーを使う」13.6%、「生理用品を使う」12.8%が続きました。シミが目立たないよう「濃い色や柄物の服を着る」、トイレが近くならないよう「水分摂取を極力控える」といった努力をしている人もそれぞれ1割強いました。
 ここでも男女差が鮮明に。女性は全体のランキングに近く、おりものシートや生理用品を使う人が多いのは納得ですね。また性差がないはずの「骨盤底筋運動などの運動」が男性と13.9ポイントの差がつきました。女性は出産に伴って骨盤底筋が緩んでしまうということもあり、特に気にして運動をする人が多いのかもしれません。また男性では、「早めにトイレに行く」に次いで多かったのが「特に対策はしていない」37.3%と、女性より18.8ポイント高いのが目を引きます。女性は事前の対策を怠らないようですが、男性の3分の1が尿もれを気にしながら対策をしないというのは興味深いですね。

“誰もが通る道” だから…


 最後に、尿もれの悩みや対策などについて自由回答で教えてもらいました。初めて尿もれを経験した時のショック、恥ずかしさは老若男女共通のもの。対策品のほか、自らの経験や得られた情報をもとに、それぞれ“ちょいモレ”に対応していることもわかりました。高齢になるほどに尿もれの症状が出る人が増えることからも、 “誰もが通る道” と、寛容さを求める声や、若者が使いやすい尿もれ対策グッズを要望する声も寄せられました。



調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「尿もれ」に関する意識調査を実施。
期間:2023年12月21日~25日、インターネットで4,000人から回答を得ています。

株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/ 
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html (バックナンバーもご覧になれます)
株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。消費財や暮らしに関する旬なトピックスなどをご紹介しています。

本件に関するお問い合わせ先
今リリースに掲載していない結果や属性データのご紹介や、当社担当者が解説を差し上げることもできます。
株式会社プラネット 広報部:河合
E-mail : koho-pr@planet-van.co.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)