2023年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別
レイ・フロンティア株式会社
~昨年の歩行傾向をデータで振り返る~
レイ・フロンティア株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:田村建士 以下、レイ・フロンティア)は、「2023年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別」に関するデータを公開した事をお知らせします。
※本プレスリリースはレイ・フロンティアが運営する「Rei Frontier Tech Blog」の転載となります。
Rei Frontier Tech Blog:https://tech-blog.rei-frontier.jp/entry/2024/02/20/084158
1. 2023年の歩行傾向を振り返る
健康志向の皆さん、こんにちは。
今回は、身体に良いとされる徒歩やウォーキングに焦点を当て、年代や都道府県別に歩行速度や歩いた距離について調査しました。
歩くことは単に足の運動だけでなく、健康に様々な利点があることが知られています。果たして異なる年代や地域での歩行習慣にはどのような違いがあるのでしょうか?
昨年も同様の調査を行っておりますが、2023年は新型コロナウイルスの制限が解除された年でもあります。
2020年1月から新型コロナウイルスの脅威により、三密回避、不要不急の外出禁止、マスクの着用など様々な行動制限がありましたが、2023年5月8日からは新型コロナウイルスが感染症法上の位置づけがインフルエンザウイルスと同じ「5類」に位置づけられることになりました。
そこで弊社に蓄積されているデータを用いて2023年の傾向を調査してみました。
歩行速度や歩いた距離には年齢や地域性が影響を与える可能性があり、私たちがより健康的な生活を送るために「日常的に歩くこと」について考えていきましょう。
昨年の調査はこちらから↓
『2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000011357.html
2. 調査元データ
データは弊社アプリ「SilentLog」から匿名化されたものであり、推定情報に基づいています。
SilentLog:日々の歩数や移動などの位置情報と写真を自動的に記録するライフログアプリ
※データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます
<データ概要>
【歩行速度と推定属性情報】
移動時間によって次の通りに仮定
30分以上:ウォーキング(ランニングも含む)
30分未満:徒歩
【対象期間】
2023年1月1日(日)~ 12月31日(日)の1年間
【対象エリア】
47都道府県
【調査対象者】
期間内にログがある方
3. 年代別(平均歩行速度・距離・歩行時間)
【平均歩行速度】
まずは年代別で平均歩行速度・距離をみていきたいと思います。
次の図は年代別での平均歩行速度を表しています。
ウォーキングの方が徒歩よりも平均歩行速度が速い傾向を示しています。
細かく見ると、徒歩の方は各年代で差があまりなく時速 4 kmほどですが、ウォーキングでは各年代に差があり時速 5km付近で幅があります。
今回の結果も、ウォーキングにおいては 50代が最も速く移動していることが示されています。
2022年の結果も同様の結果が出ており、やはり若い年代の方が速いというわけではないようです。
徒歩では 70代以降になると遅くなっていますが、ウォーキングになると速い方もいることがわかります。
70代が 20代よりも速くウォーキングしていることがわかります。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング、徒歩:10%程度の速度上昇がみられる
・80代のウォーキングにおいて速度低下がみられる
【平均歩行距離】
次の図は年代別での平均歩行距離を表しています。
ウォーキングと徒歩を 30分を境に分けているのでウォーキングと徒歩の距離に差が出ています。
傾向としては歩行速度の時と同様に、徒歩の方は各年代で差があまりないようですが、ウォーキングでは各年代に差があります。
速度と異なり、若い方が長い距離を歩いていないことがわかります。
同じくらいの速さだった 20代と 70代で 500mほど差があります。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:10%程度の移動距離が伸びている
・徒歩:大きく変わらない
・80代のウォーキング:移動距離の減少がみられる
こちらの関係性を確認するために歩行時間も見ていきます。
【平均歩行時間】
次の図は年代別での平均歩行時間を表しています。
ウォーキングに費やしている時間は、若い方ほど少なく、高齢になると多く費やしていることがわかります(散歩が含まれている可能性もございます)。
徒歩に関しては、各年代で差があまりないです。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング・徒歩:大きな変化なし
4.地域別(平均歩行速度・距離・歩行時間)
ここまでは年代別で見てきましたが、地域別でも見てみたいと思います。
【平均歩行速度】
次の図は地域別の平均歩行速度になります。
ウォーキングと徒歩の速さに地域差があることがわかります。
ウォーキングは地方が速いですが、徒歩に関しては関東圏や 6 大都市といわれる地域の方が速い傾向を示しています。
ウォーキングの中でも福井県、富山県は時速 6kmを超えています。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:全体的に速度上昇
・ウォーキング:県別ランキング
1.福井(31位) 2.富山(3位) 3.鳥取(最下位) ※括弧前年
・徒歩:全体的に速度上昇
・徒歩:県別ランキング
1.千葉(2位) 2.埼玉(1位) 3.東京(4位)※括弧前年
県別ランキングにおいて、徒歩は前年とそこまで大きな変化はないですが、ウォーキングは前年31位の福井県、最下位の鳥取県がランクインしています。
また、1位の福井県は2位の富山県と時速0.5kmの差があることがわかります。
これは仮説ですが、福井県が参加している「オクトーバー・ラン&ウォーク2023」が影響しているのではないかと推測します。福井県ではこちらのイベントとコラボし、福井県内全17市町の住民対抗戦「福井県大会」を開催しておりました。
https://f-sports.pref.fukui.lg.jp/october_fukui_2023
鳥取県も健康づくりの一手法として、県民が日常的にウォーキングに取り組む「ウォーキング立県」を推進していくため、「ウォーキング立県19のまちを歩こう事業」を実施しています。
https://www.pref.tottori.lg.jp/19machi/
このように地域の取り組みが数値として現れてくると、PFS(成果連動型民間委託契約方式)やEBPM(エビデンスに基づく政策立案)への展開にも繋がっていきそうです。
【平均歩行距離】
次の図は地域別の平均歩行距離になります。
年代別と同様にこちらもウォーキングと徒歩を 30分を境に分けているのでウォーキングと徒歩の距離に差が出ています。
歩行速度と同様に距離に関してもウォーキングは地方が、徒歩に関しては関東圏や6大都市といわれる地域の方が長い傾向を示しています。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:全体的に移動距離が延びる
・ウォーキング:県別ランキング
1.秋田(9位) 2.高知(13位) 3.福井(44位) ※括弧前年
・徒歩:大きく変わらない
・徒歩:県別ランキング
1.千葉(4位) 2.東京(1位) 3.神奈川(2位)※括弧前年
県別ランキングにおいて、平均歩行速度と同じく徒歩は前年とそこまで大きな変化はないですが、ウォーキングは前年44位の福井県が平均歩行距離にもランクインしていることが興味深いです。
先程の「オクトーバー・ラン&ウォーク2023」の取り組みも理由のひとつかもしれませんが、福井県は2024年3月16日に北陸新幹線「金沢駅 - 敦賀駅」が開業予定です。
来月の開業に向け、福井県では2023年から様々なイベントやキャンペーンが行われています。これまで東京駅と福井駅間は金沢駅にて乗り換えが必要でしたが、北陸新幹線「金沢駅 - 敦賀駅」が開業することにより、都心からアクセスしやすい身近なスポットになりそうですね。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/tokyo/2023tsunagaru.html
年代別と同様に、ウォーキングに費やす時間が異なるのかもしれませんので、地域別でも平均歩行時間を確認していきたいと思います。
【平均歩行時間】
次の図は地域別の平均歩行時間になります。
ウォーキングに費やしている時間は、秋田県、佐賀県、宮崎県、鳥取県の 4県が 50分を超えています。
福井県に関しては 42分ほどになっています。
このことから速度と距離で上位ランクインしていた福井県が平均歩行時間において上位ではなくなったことがわかります。
徒歩に関しては、速度・距離と同様に関東圏や 6大都市といわれる地域の方が長い傾向を示しています。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:大きく変わらない
・ウォーキング:県別ランキング
1.秋田(17位) 2.佐賀(3位) 3.宮崎(1位) ※括弧前年
・徒歩:大きく変わらない
・徒歩:県別ランキング
1.東京(1位) 2.神奈川(2位) 3.埼玉(3位)※括弧前年
地域ごとの歩行速度や距離の差には、地域独自のインフラや産業構造の影響も考えられます。
昨年から速度・距離を大幅に伸ばした福井県については、「オクトーバー・ラン&ウォーク2023」や新たに開業する北陸新幹線「金沢駅 - 敦賀駅」の影響も考えられます。
5. まとめ
<年代別>
・歩行速度
ウォーキング > 徒歩
徒歩:各年代で差があまりなく時速 4 kmほど
ウォーキング:各年代に差があり時速 5 kmの付近で幅あり
ウォーキングにおいては 50 代が最も速く移動している
若い年代の方が速いというわけではない
70 代が 20 代と同じくらいの速度でウォーキングしている
・距離
徒歩:各年代で差があまりない
ウォーキング:各年代に差がある
若い方が長い距離を歩いていない
同じくらいの速さだった 20 代と 70 代で 500 mほど差がある
・時間
ウォーキング:若いほど短く、高齢になるほど長い
徒歩:各年代で差があまりない
<地域別>
・歩行速度
ウォーキングと徒歩の速度に地域差がある
ウォーキングは地方が速いが、徒歩は関東圏や 6大都市といわれる地域の方が速い傾向
ウォーキングの中でも福井県、富山県は時速 6kmを超えている
・距離
ウォーキングは地方が、徒歩に関しては関東圏や 6大都市といわれる地域の方が長い傾向
・時間
ウォーキング:秋田県、佐賀県、宮崎県、鳥取県の 4県が 50分を超えている
福井県に関しては 42分ほど
速度と距離で 1位だった福井県が時間では上位ではなくなったことがわかる
徒歩:速度・距離と同様に関東圏や 6大都市といわれる地域の方が長い傾向
※ データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます
平均寿命が伸びていくことと共に、私たちの健康寿命も重要なテーマとなっています。自治体のウォーキング大会や住民のヘルスケアへの関心は、健康促進の重要性を示しています。この流れに合わせ、個人が自身の健康情報を電子的に管理・保存するための記録システムである「PHR(パーソナルヘルスレコード)」にも注目が寄せられています。
レイ・フロンティアは今後も位置情報データを活用し、年代や地域ごとの歩行速度、距離、時間などを分析し、より効果的な施策やサービスの提供に貢献してまいります。また、最新技術を取り入れ、地域社会と協力しながら、より良い未来の構築に挑戦していきます。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。
昨年も同様の調査を行っております。こちらもよろしければご覧ください。
『2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000011357.html
■レイ・フロンティア株式会社
「現実と仮想をつなぐ世界一のサービスを創る」をミッションとして、2008年に事業を開始し、現在は人工知能による位置情報分析プラットフォーム事業、行動分析支援、アプリ開発、新規サービス開発、実証実験支援の提供(OEM提供も含む)も手掛けております。
所在地:東京都台東区台東2-26-8 KSビル 3階
代 表 者:代表取締役 田村建士
設立:2008年
事業内容:
■人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営
1. スマートフォンアプリ向け 移動分析特化型のSDKの提供(データ分析、情報配信)
2. 移動データの分析ツールの提供(ペルソナ分析、移動情報の可視化)
3. クライアント向けスマートフォンアプリケーション企画・開発・運用
4. 自社アプリケーションの開発運営(SilentLog)
5. スマートフォンアプリおよびシステム導入に関わるコンサルティング事業
URL:https://www.rei-frontier.jp
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~昨年の歩行傾向をデータで振り返る~
レイ・フロンティア株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:田村建士 以下、レイ・フロンティア)は、「2023年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別」に関するデータを公開した事をお知らせします。
※本プレスリリースはレイ・フロンティアが運営する「Rei Frontier Tech Blog」の転載となります。
Rei Frontier Tech Blog:https://tech-blog.rei-frontier.jp/entry/2024/02/20/084158
1. 2023年の歩行傾向を振り返る
健康志向の皆さん、こんにちは。
今回は、身体に良いとされる徒歩やウォーキングに焦点を当て、年代や都道府県別に歩行速度や歩いた距離について調査しました。
歩くことは単に足の運動だけでなく、健康に様々な利点があることが知られています。果たして異なる年代や地域での歩行習慣にはどのような違いがあるのでしょうか?
昨年も同様の調査を行っておりますが、2023年は新型コロナウイルスの制限が解除された年でもあります。
2020年1月から新型コロナウイルスの脅威により、三密回避、不要不急の外出禁止、マスクの着用など様々な行動制限がありましたが、2023年5月8日からは新型コロナウイルスが感染症法上の位置づけがインフルエンザウイルスと同じ「5類」に位置づけられることになりました。
そこで弊社に蓄積されているデータを用いて2023年の傾向を調査してみました。
歩行速度や歩いた距離には年齢や地域性が影響を与える可能性があり、私たちがより健康的な生活を送るために「日常的に歩くこと」について考えていきましょう。
昨年の調査はこちらから↓
『2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000011357.html
2. 調査元データ
データは弊社アプリ「SilentLog」から匿名化されたものであり、推定情報に基づいています。
SilentLog:日々の歩数や移動などの位置情報と写真を自動的に記録するライフログアプリ
※データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます
<データ概要>
【歩行速度と推定属性情報】
移動時間によって次の通りに仮定
30分以上:ウォーキング(ランニングも含む)
30分未満:徒歩
【対象期間】
2023年1月1日(日)~ 12月31日(日)の1年間
【対象エリア】
47都道府県
【調査対象者】
期間内にログがある方
3. 年代別(平均歩行速度・距離・歩行時間)
【平均歩行速度】
まずは年代別で平均歩行速度・距離をみていきたいと思います。
次の図は年代別での平均歩行速度を表しています。
ウォーキングの方が徒歩よりも平均歩行速度が速い傾向を示しています。
細かく見ると、徒歩の方は各年代で差があまりなく時速 4 kmほどですが、ウォーキングでは各年代に差があり時速 5km付近で幅があります。
今回の結果も、ウォーキングにおいては 50代が最も速く移動していることが示されています。
2022年の結果も同様の結果が出ており、やはり若い年代の方が速いというわけではないようです。
徒歩では 70代以降になると遅くなっていますが、ウォーキングになると速い方もいることがわかります。
70代が 20代よりも速くウォーキングしていることがわかります。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング、徒歩:10%程度の速度上昇がみられる
・80代のウォーキングにおいて速度低下がみられる
【平均歩行距離】
次の図は年代別での平均歩行距離を表しています。
ウォーキングと徒歩を 30分を境に分けているのでウォーキングと徒歩の距離に差が出ています。
傾向としては歩行速度の時と同様に、徒歩の方は各年代で差があまりないようですが、ウォーキングでは各年代に差があります。
速度と異なり、若い方が長い距離を歩いていないことがわかります。
同じくらいの速さだった 20代と 70代で 500mほど差があります。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:10%程度の移動距離が伸びている
・徒歩:大きく変わらない
・80代のウォーキング:移動距離の減少がみられる
こちらの関係性を確認するために歩行時間も見ていきます。
【平均歩行時間】
次の図は年代別での平均歩行時間を表しています。
ウォーキングに費やしている時間は、若い方ほど少なく、高齢になると多く費やしていることがわかります(散歩が含まれている可能性もございます)。
徒歩に関しては、各年代で差があまりないです。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング・徒歩:大きな変化なし
4.地域別(平均歩行速度・距離・歩行時間)
ここまでは年代別で見てきましたが、地域別でも見てみたいと思います。
【平均歩行速度】
次の図は地域別の平均歩行速度になります。
ウォーキングと徒歩の速さに地域差があることがわかります。
ウォーキングは地方が速いですが、徒歩に関しては関東圏や 6 大都市といわれる地域の方が速い傾向を示しています。
ウォーキングの中でも福井県、富山県は時速 6kmを超えています。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:全体的に速度上昇
・ウォーキング:県別ランキング
1.福井(31位) 2.富山(3位) 3.鳥取(最下位) ※括弧前年
・徒歩:全体的に速度上昇
・徒歩:県別ランキング
1.千葉(2位) 2.埼玉(1位) 3.東京(4位)※括弧前年
県別ランキングにおいて、徒歩は前年とそこまで大きな変化はないですが、ウォーキングは前年31位の福井県、最下位の鳥取県がランクインしています。
また、1位の福井県は2位の富山県と時速0.5kmの差があることがわかります。
これは仮説ですが、福井県が参加している「オクトーバー・ラン&ウォーク2023」が影響しているのではないかと推測します。福井県ではこちらのイベントとコラボし、福井県内全17市町の住民対抗戦「福井県大会」を開催しておりました。
https://f-sports.pref.fukui.lg.jp/october_fukui_2023
鳥取県も健康づくりの一手法として、県民が日常的にウォーキングに取り組む「ウォーキング立県」を推進していくため、「ウォーキング立県19のまちを歩こう事業」を実施しています。
https://www.pref.tottori.lg.jp/19machi/
このように地域の取り組みが数値として現れてくると、PFS(成果連動型民間委託契約方式)やEBPM(エビデンスに基づく政策立案)への展開にも繋がっていきそうです。
【平均歩行距離】
次の図は地域別の平均歩行距離になります。
年代別と同様にこちらもウォーキングと徒歩を 30分を境に分けているのでウォーキングと徒歩の距離に差が出ています。
歩行速度と同様に距離に関してもウォーキングは地方が、徒歩に関しては関東圏や6大都市といわれる地域の方が長い傾向を示しています。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:全体的に移動距離が延びる
・ウォーキング:県別ランキング
1.秋田(9位) 2.高知(13位) 3.福井(44位) ※括弧前年
・徒歩:大きく変わらない
・徒歩:県別ランキング
1.千葉(4位) 2.東京(1位) 3.神奈川(2位)※括弧前年
県別ランキングにおいて、平均歩行速度と同じく徒歩は前年とそこまで大きな変化はないですが、ウォーキングは前年44位の福井県が平均歩行距離にもランクインしていることが興味深いです。
先程の「オクトーバー・ラン&ウォーク2023」の取り組みも理由のひとつかもしれませんが、福井県は2024年3月16日に北陸新幹線「金沢駅 - 敦賀駅」が開業予定です。
来月の開業に向け、福井県では2023年から様々なイベントやキャンペーンが行われています。これまで東京駅と福井駅間は金沢駅にて乗り換えが必要でしたが、北陸新幹線「金沢駅 - 敦賀駅」が開業することにより、都心からアクセスしやすい身近なスポットになりそうですね。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/tokyo/2023tsunagaru.html
年代別と同様に、ウォーキングに費やす時間が異なるのかもしれませんので、地域別でも平均歩行時間を確認していきたいと思います。
【平均歩行時間】
次の図は地域別の平均歩行時間になります。
ウォーキングに費やしている時間は、秋田県、佐賀県、宮崎県、鳥取県の 4県が 50分を超えています。
福井県に関しては 42分ほどになっています。
このことから速度と距離で上位ランクインしていた福井県が平均歩行時間において上位ではなくなったことがわかります。
徒歩に関しては、速度・距離と同様に関東圏や 6大都市といわれる地域の方が長い傾向を示しています。
2022年と比較し、2023年は
・ウォーキング:大きく変わらない
・ウォーキング:県別ランキング
1.秋田(17位) 2.佐賀(3位) 3.宮崎(1位) ※括弧前年
・徒歩:大きく変わらない
・徒歩:県別ランキング
1.東京(1位) 2.神奈川(2位) 3.埼玉(3位)※括弧前年
地域ごとの歩行速度や距離の差には、地域独自のインフラや産業構造の影響も考えられます。
昨年から速度・距離を大幅に伸ばした福井県については、「オクトーバー・ラン&ウォーク2023」や新たに開業する北陸新幹線「金沢駅 - 敦賀駅」の影響も考えられます。
5. まとめ
<年代別>
・歩行速度
ウォーキング > 徒歩
徒歩:各年代で差があまりなく時速 4 kmほど
ウォーキング:各年代に差があり時速 5 kmの付近で幅あり
ウォーキングにおいては 50 代が最も速く移動している
若い年代の方が速いというわけではない
70 代が 20 代と同じくらいの速度でウォーキングしている
・距離
徒歩:各年代で差があまりない
ウォーキング:各年代に差がある
若い方が長い距離を歩いていない
同じくらいの速さだった 20 代と 70 代で 500 mほど差がある
・時間
ウォーキング:若いほど短く、高齢になるほど長い
徒歩:各年代で差があまりない
<地域別>
・歩行速度
ウォーキングと徒歩の速度に地域差がある
ウォーキングは地方が速いが、徒歩は関東圏や 6大都市といわれる地域の方が速い傾向
ウォーキングの中でも福井県、富山県は時速 6kmを超えている
・距離
ウォーキングは地方が、徒歩に関しては関東圏や 6大都市といわれる地域の方が長い傾向
・時間
ウォーキング:秋田県、佐賀県、宮崎県、鳥取県の 4県が 50分を超えている
福井県に関しては 42分ほど
速度と距離で 1位だった福井県が時間では上位ではなくなったことがわかる
徒歩:速度・距離と同様に関東圏や 6大都市といわれる地域の方が長い傾向
※ データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます
平均寿命が伸びていくことと共に、私たちの健康寿命も重要なテーマとなっています。自治体のウォーキング大会や住民のヘルスケアへの関心は、健康促進の重要性を示しています。この流れに合わせ、個人が自身の健康情報を電子的に管理・保存するための記録システムである「PHR(パーソナルヘルスレコード)」にも注目が寄せられています。
レイ・フロンティアは今後も位置情報データを活用し、年代や地域ごとの歩行速度、距離、時間などを分析し、より効果的な施策やサービスの提供に貢献してまいります。また、最新技術を取り入れ、地域社会と協力しながら、より良い未来の構築に挑戦していきます。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。
昨年も同様の調査を行っております。こちらもよろしければご覧ください。
『2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代・地域別』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000011357.html
■レイ・フロンティア株式会社
「現実と仮想をつなぐ世界一のサービスを創る」をミッションとして、2008年に事業を開始し、現在は人工知能による位置情報分析プラットフォーム事業、行動分析支援、アプリ開発、新規サービス開発、実証実験支援の提供(OEM提供も含む)も手掛けております。
所在地:東京都台東区台東2-26-8 KSビル 3階
代 表 者:代表取締役 田村建士
設立:2008年
事業内容:
■人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営
1. スマートフォンアプリ向け 移動分析特化型のSDKの提供(データ分析、情報配信)
2. 移動データの分析ツールの提供(ペルソナ分析、移動情報の可視化)
3. クライアント向けスマートフォンアプリケーション企画・開発・運用
4. 自社アプリケーションの開発運営(SilentLog)
5. スマートフォンアプリおよびシステム導入に関わるコンサルティング事業
URL:https://www.rei-frontier.jp
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(2024/02/20 10:00)
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