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「高血圧治療補助アプリ」発売から2周年 CureApp 血圧チャレンジプログラムがさらに進化しアップデート

株式会社CureApp
高血圧治療の基本でありながら実施が難しい生活習慣指導を医師と患者さんのニーズに寄り添いながら実現 




株式会社CureApp(キュア・アップ / 本社:東京都中央区 代表取締役社長:佐竹 晃太)は、当社が高血圧症患者さんのために開発し、医療機関にて医師による処方が開始されている「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」(以下、本アプリ)および付帯サービスを含めて提供する「CureApp 血圧チャレンジプログラム」について、医師側のニーズと患者さん側のニーズをそれぞれ活かし、高血圧治療の基本である生活習慣指導を、忙しく限られた診療時間内でもより効率的に実施できるようにすることを目指し、明日10月23日よりアップデートすることをお知らせいたします。
本アプリを用いたCureApp 血圧チャレンジプログラムとは


2022年9月に保険償還され、医療機関にて医師が処方を開始した本アプリは、今年で処方開始から2周年を迎えます。その間、2023年9月には実際に処方された本アプリ利用患者さんにおける降圧効果データを世界で初めて発表し(*1)、2024年6月には治療アプリと患者さんのカルテデータから降圧薬との関係性についての研究結果も公開してきました(*2)。
さらに、2024年6月からはより生活習慣指導を充実させ、継続してもらいやすく、そして結果に繋がるよう新たに「CureApp 血圧チャレンジプログラム」の提供を開始しました。このプログラムでは、従来の本アプリと医師による診察に加え、アプリに入力された患者さんの治療経過レポートの出力、診療報酬改訂後必須となった療養計画書の同時作成が可能となりました。また、血圧チャレンジキットと称した継続サポート(スタートブック、減塩レシピ集、レポート等)の配布、血圧計購入支援などのカスタマーサポートサービスも含まれています。

*1:本アプリ利用患者さんにおける降圧効果データ:CureApp HT 高血圧治療補助アプリ利用患者さんのリアルワールドにおける降圧効果,第45回日本高血圧学会総会,LB2-4,2023 https://cureapp.blogspot.com/2023/09/blog-post_26.html
*2:治療アプリと患者さんのカルテデータから降圧薬との関係性:Therapeutic Research vol. 45 no. 3 2024 https://cureapp.blogspot.com/2024/04/blog-post_09.html




アップデートをするに至った背景(HERB-DP研究)

勝谷医院 勝谷友宏医師とともに本アプリを処方する医師に対し行った研究では、本アプリを高血圧診療に導入した前後での診療体験の変化について調査し、本アプリが診察時のコミュニケーション向上や、患者さんと医師の治療目的の共有に与えた影響について明らかとなりました(HERB-DP研究(*3))。


ー結果ー
本アプリ導入前後で医師と患者さんとの間のコミュニケーションのスコアが有意に改善しました。 (導入前 14.5→6ヶ月後 17.1、 p<0.001) また、患者さんと共有する降圧目標値を125/75 mmHgと答えた医師が有意に増加しました (34.0%→59.6%、 p=0.01)。





この研究結果より、本アプリを導入した医師は、患者さんの疾患知識や治療に対する積極性の向上を通じてより効果的なコミュニケーションを体験していたことがわかりました。本アプリを利用した高血圧治療を行うことで、医師は患者さん自身の治療に取り組む姿勢の変化を認識し、降圧目標設定をより厳格にするなどの行動につながったと考えられます。本アプリによる医師と患者さん間のコミュニケーションの改善は、臨床イナーシャ(*4)の解決策の一つとしても有用であると考えられます。

今回これらの研究結果を受け、医師が本アプリを通じて患者さんの状態や長期的な治療経過を把握しやすくし、医師と患者さん双方のコミュニケーションのさらなる活性化につながるアップデートを実施しました。

*3 DP研究概要:


この研究結果については、Hypertension Research (2024)に掲載
Digital therapeutic for hypertension improves physician-patient communication and clinical inertia: a survey of physicians who implemented CureApp HT in clinical practice(DOI: 10.1038/s41440-024-01899-x)

*4:臨床イナーシャ:高血圧であるにもかかわらず治療を開始しない、またはガイドラインで示されている降圧達成目標値よりも高いのに治療を強化せずに様子をみること。イナーシャの要因には医療提供側、患者さん側、医療制度の問題など多岐の因子が関与するとされている。(高血圧ガイドライン2019より)


CureApp 血圧チャレンジプログラムのアップデート内容

2022年6月より開始しているプログラムの中で、より医師と患者さん双方のコミュニケーションを活性化させるべく、医師アプリ内に新機能を追加しました。医師アプリとは、患者さんが使用しているアプリ内の治療進捗を医師側が医療機関にて確認・把握できるものです。



短時間で患者さんの情報が把握可能な「医師アプリ」の3つの新機能

⑴ 開始時からの血圧平均値の表示

患者さんが本アプリを利用し始めた時からの血圧データの推移を分かりやすく表示させることで、利用期間全体の変化が捉えやすくなりました。

⑵ 振り返りAI要約機能の搭載

患者さんが本アプリに入力した日々の振返り内容部分にAI機能を搭載し、記入内容を要約することで医師が患者さんの状態を把握しやすく、短い診療時間の中でもポイントを絞った指導を可能としました。

⑶ 患者基本情報の抽出
患者さんのBMI値や塩分摂取量、飲酒や喫煙の習慣項目に加え、ご自身または同居者が普段料理をする環境にあるかという家庭内での習慣、仕事の環境、いびきの有無といった医師が指導する上で有用な患者さんの基本情報を一覧で抽出し、短時間での把握を可能としました。またリスクが高い項目に関しては赤字でハイライト表示するよう変更しました。


これらのアップデートにより、患者さんの治療経過や指導すべきポイントへのよりスムーズなアクセスが可能となり、患者さんとの対話に時間を使えるように改良しました。

■CureApp HT 高血圧治療補助アプリ関連 参考

「高血圧治療補助アプリ」製品情報サイト(医師向け) :https://cureapp.co.jp/productsite/ht/
「高血圧治療補助アプリ」製品情報サイト(患者さんさん向け):https://cureapp.co.jp/productsite/ht/media/lp/
「高血圧治療補助アプリ」を相談できる病院を検索する:https://cureapp.co.jp/productsite/ht/media/list/

販売名:CureApp HT 高血圧治療補助アプリ
承認番号:30400BZX00100000
本製品は医師の診断のもと処方され、患者が使用する管理医療機器です






診療場面で適切な支援を可能にする、デジタル・セラピューティクス分野における範とすべきデザインとして高い評価をいただき、「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」が2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。



株式会社CureAppについて
2014年に2名の医師によって創業された医療系スタートアップです。当社は、治験で治療効果が証明された、医師が患者さんに処方する「治療アプリ」の研究開発・製造・販売を行っています。
2020年には、スマートフォンで動作する禁煙治療用のソフトウェア医療機器として、世界初*の薬事承認および保険適用を取得。その後、2022年4月には高血圧症治療アプリとしても世界初**の薬事承認を取得し、同年9月には保険適用され全国の医療機関にて処方されています。現在は、NASH、減酒、がん、慢性心不全、慢性腰痛症など、さまざまな疾患に対する治療アプリの開発も進めています。さらに、企業向けの健康増進サービス「ascureモバイルヘルスプログラム」も提供しており、現在約380団体で導入されています。

*自社調べ ・調査年月:2020年12月 ・調査範囲: 薬事承認および保険適用を受けたニコチン依存症治療アプリ
**自社調べ ・調査年月:2022年9月 ・調査範囲: 薬事承認および保険適用を受けた高血圧症治療アプリ

代表者:佐竹 晃太
本社所在地:東京都中央区日本橋小伝馬町12-5 小伝馬町YSビル4階
事業内容:プログラム医療機器開発、モバイルヘルス関連サービス事業
URL:https://cureapp.co.jp/


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