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内科医の8割、延命治療望まず
日本臨床内科医会アンケート

患者と話し合うか

患者と話し合うか

 ◇ACPに賛否両論

 日本臨床内科医会では、終末期医療における患者本人の自己決定を支援する「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」を進めている。ポイントは患者が延命治療を望まない場合は、それを医師が支援することだ。意志決定の主体はあくまでも患者自身であり、結果として本人が望まない延命治療が少なくなることで医療費の削減につながるといわれている。

 自由回答でACPについて聞いたところ、賛否両論が並んだ。賛成派では次のような意見が目立った。

 「人生の最後に慌てないために、有用かつ重要だ」
 「とても重要で、大事なことだと考えている。さらに一般の人々への周知が必要だ」
 「プロセスが大切で、何度も確認し、話題にすることを心掛けている」
 「普及した方がよい」

 ACPの重要性を認めた上で、「本人と同時に家族の意志も確認する必要がある」とする意見や、「幾つかの選択肢を提示した上で、自分で方向性を決定するのが大事だ」「本人の希望と家族の思いがマッチしていないと空回りする」とする声もあった。

 ◇大きいかかりつけ医の負担

 否定的な意見や慎重論も紹介しよう。

 「患者の考えがころころ変わるので、非常に難しい」
 「病院勤務医とかかりつけ医との考えの違いが生じやすく、連携をどうするかが難しい課題だ」
 「現状の病状と予後について十分に説明した上での自己決定だ。支援する側のかかりつけ医としての負担も大きい」
 「ケアマネージャーの役割になるのではないかと考えられるが、ケアマネージャーの仕事そのものがハードで、そこまでの役割を果たすことが可能か悩ましい」
 「必要ではあるが、実際には難しい」

 日本臨床内科医会としては、今後、こうした声にどう応えていくかが課題だろう。(鈴木豊)

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