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肝臓がんは治療しても再発率が高く、他臓器からの転移も多いとされる。肝臓がんの再発・転移や術後の疼痛(とうつう)管理、また適正な治療を受けるためのセカンドオピニオンの活用方法などについて、引き続き東京慈恵会医科大学付属第三病院外科の岡本友好診療部長(がん診療センター長)、消化器・肝臓内科の小池和彦診療部長に聞いた。
◇薬で再発率減少も
―肝臓がんは転移性がんが多いとされるが、最初に肝臓で発生する原発性と、別の臓器から飛んできた転移性の割合はどの程度か。
◇疼痛管理、告知
―がん治療の疼痛(とうつう)管理についてはどう考えればいいのか。
岡本 一昔前はモルヒネ製剤とか麻薬に近い薬を使うのは体に毒と言われたが、今は最初から痛みをフリーにして気分も少し爽快にする方法がいいと言われている。抗精神薬の使用も含め、痛み、不安を取ることで長生きが証明されている。我慢すると心臓や肺に負担がかかり、手術時の免疫を落とすし、がん免疫も落とすとされる。疼痛と精神的な管理は最初からやるべきだ。不安で毎日寝られないなら、精神科が入るので薬をもらって夜もぐっすり眠った方がいい。
告知の問題もそう。一昔前は言わなかったが、患者さんは不信感の塊になって、結局精神状態が安定しなくなる。今は100%告知するようにしている。患者さんは最初は落ち込むが、いったん克服すると非常に元気が出るので精神衛生上もいい。
(2017/03/02 13:04)
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